辺境の開拓村にひとりの君主(PC1)がいる。
 村の住人は30家族、およそ100人。
 辺境領においても、取るに足らぬ規模の村だ。

 だが、この開拓村のすぐ近くにある魔境の存在が、そこで産出する産物の価値が、開拓村に周辺領主の注目を集める。

 鋼鉄郷(スティールカントリー)。
 異界から来た投影体が闊歩し、この世界では手に入らない貴重な鉱物や物品が手に入る魔境である。
 開拓村に身を寄せる投影体(PC3)もまた、そのひとりだ。
 開拓村を拠点とし、鋼鉄郷からの産物を独占すれば、その君主の国は膨大な富と強大な軍事力を手に入れることになる。

 開拓村を狙える位置にある領主はふたりいる。
 ひとりは、東のバリスタ男爵。
 もうひとりは、西のデストリア伯爵だ。

 バリスタ男爵は、己の野心のため。
 デストリア伯爵は、傾いた財政を立て直すため。
 それぞれ、開拓村と鋼鉄郷を手にする理由があった。

 そして、その様子をじっとうかがう、第三の集団がいる。
 パンドラと呼ばれる、秘密結社だ。
 彼らもまた、何かを求めてこの地へとやってきた。

 グランクレストRPGキャンペーン
 『鋼鉄郷の黒騎士』

 混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に至れ。
キャンペーン素案1

 

キャンペーン素案2===
PCの所属、立場
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PC1:開拓村の領主(固定)
PC2:バリスタ男爵の部下(変更可)
PC3:鋼鉄郷から来た投影体(固定)
PC4:PC2の知人・親族(変更可)

※素案ではPC1はバリスタ男爵に従属していることにしてありますが、デストリア伯爵側、あるいは独立領主でもかまいません。
※PC1が独立領主の場合、PC2とPC4も、男爵の部下ではなくPC1の協力者という形になります。PC2/PC4がロードの場合、もうひとつ開拓村を作って、そこの独立領主という形でも良いでしょう。

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キャンペーンの流れ
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 4~5回くらいのキャンペーンを想定しています。
 バリスタ男爵と、デストリア伯爵の対立に、パンドラがいろいろ陰謀を仕掛けて状況をさらに悪化させます。
 PCはその中で、基本的にパンドラと対立する形になります。
 パンドラとの対立の流れで、バリスタ男爵やデストリア伯爵と敵対することがあります。
 男爵や伯爵の家臣を選んだ場合、PC2やPC4は、板挟みになる危険があります。