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焼きそばパン競作『世界征服』

「焼きそばパンだっ!!!」

俺は、二時限目の最中に突如立ち上がり叫んだ。

そのまま四限目が終わるまで、教室の隅で立ち続けることを余儀なくされた俺は、チャイムの鳴る音とともに廊下へと飛び出した。

おおよそ二時間半立ち尽くした足腰の重さも気にすることなく購買へと走る。そう、焼きそばパンを求めて!

何故なら「俺には使命があるっっ!!!」

つい口からでてしまったかもしれないが気にしてはいられない。

案の定、昼休みは始まったばかりだというのに購買には人だかりができている。

このままでは「焼きそばパンが売り切れてしまうっっ!!!」

躊躇うことなく俺は人だかりの中へと飛び込んだ。

あった、これが「最後の1つだっっ!!!」

懸命に伸ばした俺の腕に被さるようにもう1本の腕が伸びてきた。

くっ、これはきっと陰謀に違いない、これは「俺が先に取ったんだっ!!!」

「なに言ってるのよ、この焼きそばパンは私が先に取ったんだからねっ。」

となり、いや、となり下から聞こえてきた凛とした声に振り向くと、小柄なツインテールが俺を睨んでいた。

制服である白ワイシャツの首もとにはためくリボンが、この学園の後輩であることを告げているが、その顔に見覚えはない。

「どこに目を付けている、これは俺が最初にさわっていた、俺のものだ。」

これしきの陰謀に負けてなどいられない。俺は強気に主張した。だってそうだろう?先に「手を伸ばしたのは俺なんだからっっ!!!」

小柄なツインテールもなかなかに食い下がってくる。「先に買うと決めたのわ私なの、解らないの?」

あいにく俺に読心術は使えない、この小柄な「ツインテールが何を言っているのか理解できないっっ!!!」

「誰がツインテールよ、私にはこの焼きそばパンがどーしても必要なの。」「俺だって必要なんだっ」「「この世界を守るためにっっ!!!」」

「なん、だと?」

「え?」

これが、啓示をうけた居眠り少年と小柄ツインテール後輩の最初の出会いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Categories: お題小説

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