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ROGM回顧録42 アマテラスの食糧問題

 ところで、今まで「僕ら」という言い方で、さも僕がACCAの中心付近にいたように書いてきたが、これはいささか見栄を張ったやり方だと言わざるを得ない。

1月9日異世界情勢マップ。もはや往時の影もない。

1月9日異世界情勢マップ。もはや往時の影もない。


 今期に限って言えば、このマル秘作戦を考案し、自ら最重要拠点となる「アマテラス」のキャンプ建設を買って出たプレーヤー氏こそがACCAの、いや教国の真の中心であり、最大の功労者である。
 間断なく資源輸送や援軍が到着し続ける(到着するたびに「ぐるぐるタイム」が起こる)中でのアマテラスの操作は筆舌に尽くしがたい苦痛だったはずであり、さらにはその中で食糧問題を孤独に解決していかなければならなかった氏の労苦を思うと、最大の賞賛と敬意を贈る他ない。

 キャンプには「倉庫」という施設があり、これは各資源ごとに最大で480kまで備蓄することができる。しかし、アマテラスの食糧消費は毎時40万(400k)に達し、とても倉庫ひとつでは足りない。
 ただし、数ある施設の中でも倉庫だけは複数建てることができ、アマテラスでは兵士を育成する施設を削ることで、倉庫のためのスペースを余分に確保していた。
 だがもちろん、スペースがあっても資源が産出されなければキャンプを維持できない。

 このゲームで最も効率よく資源を稼ぐ方法は、他のキャンプを襲うことである。キャンプを攻撃する時、その場所に留まらず「攻撃後帰還」を選択することで、キャンプに蓄えられていた資源を大量に強奪することができる。
 先のマル秘作戦において、ラスダン南側の王国キャンプを事前に攻撃しなかったのは、アマテラスから攻撃して敵キャンプを「策源地」とするためであった。

 キャンプが攻撃された時、兵士の生産を「予約」することで見かけ上資源を無制限に消費することができる。この予約を解除すると資源は返還されるので、前期では「資源隠し」として兵士を予約しておくのが常套手段だった。
 しかし、今期の仕様ではそもそもキャンプを守ることが難しいため、資源隠しよりも指令破壊の方が有効とあって、資源隠しをおざなりにするプレーヤーは多かった。
 王国の対人層がこの動きに気づけば、アマテラスに近い異世界キャンプで資源を「隠す」ように指示したかもしれない。

 アマテラスのプレーヤー氏は、共和国の休眠キャンプを狙って連日攻撃を仕掛けた。王国との不可侵条約によって共和国ではほとんど戦闘が起こらなくなっており、異世界での対人戦に興味をなくしたプレーヤーが放置したキャンプが大量にあった。こうしたキャンプは、中途半端な人口で成長が止まるため、すぐに見分けることができる。そして、当然、地雷などの防御も薄く、容易く資源を強奪できる。
 本来の戦闘では魔導士を派遣してキャンプを破壊してしまうが、資源強奪だけが目的なら騎兵中心の高速部隊でよい。キャンプを潰さずに残せば、時間経過と共に再び資源が蓄積されていく。ほどよく溜まったところでまた襲えば何度でもしゃぶりつくせる。

 そして、元々対人層の薄い共和国には、こちらの目的に気づいたところでそもそも対抗する手段が乏しい。
 強奪した資源は、資源隠しと同じ方法で「兵士の予約」に変換され、数年先まで予約で埋まったという。こうしてアマテラスの食糧問題は解決を見たのである。

※異世界情勢マップ画像は「ROGM情勢マップ」にて作成したものをRoPG管理人様よりご許可をいただいて掲載しています。

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