あいざわゆうのおひさるノート

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石塚克哉は二人いる-第一章-2014-02-21-01

石塚克哉は二人いる

あいざわゆう

第一章:「啓示」は、突然に。

「ねえ、あたしあたしあたし」
「はい?」
「あたしピカティ。今この街におりますの。カツヤ様。貴男を、助けて、あげます」
「はい?」
僕は思わず、声を上げた。

今日は、週の真ん中の水曜日。
僕が、一面茜色に染まる空の下、学校の帰り、秋津洲市と呼ばれるこの街の、ターミナル駅の前にスクールバスから降りた。
その時、メガネ型透過ディスプレイの片隅に、ツイッターのダイレクトメッセージを示すアイコンが点滅した。
ん、なんだろう。こんな時にダイレクトメッセージなんて。
そのメッセージアイコンに視線を向け、集中する。
メッセージアイコンの色が、変化する。
脳波で、端末を操作し、アイコンを「押した」のだ。
DMの名前とアイコンと共に表示される。
そして……。
先程のメッセージのやりとりで、僕は一気に目が覚めた。
声を上げた僕に、周りにいた異国の衣裳を来た人間や獣人、人型ロボットなどが、一斉にこっちを見る。
僕と同じ赤紫のブレザーの制服を着た学生たちも、僕を見る。
彼らの多くもまた、同じようなメガネ型ディスプレイなどをつけている。
あ、いけね。思わず声をあげちまった。
彼女の名前は、ピカトリクス(ピカティ)・フィメル・アミール・イスマイル・フィルーン。
彼女は、向こうの世界<ザウエニア>のイスマイル王国という国のお姫様で、絶賛お姫様ライフ中だ。
ザウエニアとは、異世界との接触の時に最初に地球に接触した、魔法がある世界でありながら、地球をはるかに超えた科学技術なども持ち合わせた異世界だ。
僕の父親、ルシャーム・メル・アミール・ハティム・マルカーンの故郷≪ふるさと≫でもある。
正確に言うと、世界名は<アークシャード≪天空のかけら≫>と言う。
ザウエニアとは、アークシャードにある、北アメリカ大陸に似た大陸のことを指したり、そこにある神々と皇王、その下にいる国王などが治める、幾つもの国が集まって構成されている皇国を指すこともある。
そんな異世界アークシャードに住んでいるはずのピカティが、どうしてこの地球に、この秋津洲に、いるんだ?
それに……。『助けて、あげます』って……。
僕は急いで、端末の電話機能を開く。
素早くリストを選択。名前を押す。国際電話番号を使わずにだ。
電話は、すぐに繋がった。世界間通信でよくある長めのタイムラグはない。
ということは、この地球にいるのか?
携帯の念話スイッチを入れる。
今の時代のスマホは、精神波を読み取り、言葉を念じるだけでそれを音声に変換し、相手に送ることができるのだ。
これで他の誰にも内容を聞かれることなく、話ができる。
「もしもし、ピカトリクス王女様?」
「はいー」
聞き慣れた、優しく甘くて気品ある声が日本語で返ってきた。たしかに姫様だ。
術法やボイスチェンジャーで声を変えているのでなければ、だが。
それはともかく、聞きたいことを聞いてみる。
「なあ、今本当に秋津洲におられるのですか?」
「はい。いますの」
「おられますか」
「いますの」
それはそれとして、王女様、転送門≪ポータル≫でこっちにやってきたのか……。
久しぶりだなあ。
それはともかく、聞きたいことはまだある。
むしろそっちがメインだ。
「……どうしてこっちに来られたのですか?」
僕がそう言った瞬間、電話はぷつっと、切れた。
「もしもし? もーしもーし?」
だが、耳元から聞こえるのは、プーップーッという電子音のみ。
ふぅっ。……しょうがない。こっちから出向くか。
僕は神殿街へと足を向けた。
幾つものJR線や私鉄、それに新交通システムなどが乗り入れる秋津洲駅は、いつも人でごった返している。
いつもの光景。いつもの場所。
それがなんだか、くっきりと輪郭を持って見える。
神殿街は、駅からやや離れたところに入り口がある。
新交通の駅が神殿街の近くにあるけど、そう大した距離ではないし、歩いていこう。
今僕がいるのは、秋津洲駅前だ。
今は古い、建設当時は未来的なデザインの駅ビルやデパート、都市ビルが並び立つこの街は、異世界人たちが数多く居住する国際都市になっている。
地球人から見れば見慣れない建物や、見たことのない文字のアドホログラム≪看板≫などがここからでも見える。
バスターミナルに面した通りでは、ここかしこで異界の鮮やかな民族衣装の人間や、見た目が人間とはまるっきり違う二足歩行型生物や、意識を持って歩く人間型ロボットなどの異世界人、そして日本人や外国人といった地球人たちが行き交っている。
普通の日本人からしてみれば、そこは日本ではない、いや、地球ですらないどこかにいるようにも錯覚する、エキゾチックで魅惑的な場所だ。
しかし僕は、そんな見慣れた光景に、どことなく閉塞感を感じている。
壁に囲まれたような、檻に囚われたような。
行き場所が、どこにもないような。そんな、感覚。
一体、なぜだろう……。
実を言えば、その理由はわかってる。
何故なら僕は『罪人』だからだ。
だから、この世界が『牢屋』、あるいは『流刑地』に思えるんだ。
それはともかく、話を戻そうか。
僕は人々の間をすり抜けながら、ザウエニア人街へと向かう。
早く王女様の待つ、ザウエニア人神殿街のファスラム教神殿≪モスク≫へと行こうか。
……それにしても、お腹すいたなー。
今日は学校で相撲の授業があったからかな。
でも、授業の記憶があまりないんだよなー。
こういう、記憶を時々なくすことが、最近よくある。
そんな時、そのあとでみんなから、「お前、人が変わったようだったな」とか言われるんだよね、必ず。
なんでなんだろう。
ともかく、用事を早く済ませて、家に帰ってご飯を食べよう。
と、その時だった。
突然、ディスプレイに着信のアイコンが忙しく光った。
相手は……。
もちろんわかってる。王女様だ。
僕は脳波コントロールで電話機能を立ち上げる。
「もしもし?」
すると、先ほどと同じ、抑揚のないきれいな声が聞こえてきた。
「今『ぱぶこ』とかいうところにおりますの。……ちょっと、急ぎます」
「『パブコ』、ですか?」
パブコというのは、ザウエニア人街の近くにある大型デパートのことだ。
ちょっとずつは近づいてきているらしい。
「ちょっと待っててください。すぐ参りますので」
僕がそう言うと、電話はすぐに切れた。
……姫様、お聞きになられてるのかなー?
僕はパブコへと足どりも軽く向けようとした。
と、そう言えば。
王女様、向こうで神殿で巫女の修行をしてて、この間、全修行を終えたとおっしゃっていたっけ。
彼女からはこの間、そちらのご修行はいかがですか? なんて尋ねられたけど。
巫女、か……。
ザウエニアの神々に仕える聖職者というのは、神官や祭司、神父や牧師など、様々な宗教で様々な呼び方の人達がいるけど、そんななかに、巫女や修道女などというのがいる。
彼女らは神々に仕える巫女で、神殿や教会などの様々な職務に勤しむ。
そしてさらに、ザウエニアには、巫女などの上位に属する職業がある。
姫巫女≪メイデン≫だ。
姫巫女は神々や救世主≪メッシア≫、大命者≪ヘスター≫と呼ばれる勇者たちに仕える巫女のことだ。
いっと、ここで、救世主とか大命者とかについて語らなきゃいけないな。
主に神々によって、世界などを救うために指名され、神々と契約し、力や姫巫女などを与えられ、その使命を遂行する者のことだ。
生まれつき救世主にふさわしい能力を持っているものも多いが、召喚などされた際に、神々との契約によって能力を与えられたものも多い。
後述する大命者≪ヘスター≫が一柱の神に選ばれ、契約するのに対し、救世主はパンテオンの神々などの総意で選ばれ、契約するのが、サロゲートとの大きな違いなんだ。
それに対し、大命者≪ヘスター≫というのは、救世主と同じく、神々や王などに指名され、彼らと契約したものであるが、主に世界などを救うためではなく、神々や王などの代理人として様々な活動を行うものだ。
良く言えばエージェント。悪く言えばパシリなんだ。
多数の神々の総意で選ばれる救世主に対し、代行者は一柱の神に選ばれ、契約するのが特徴だ。
さて話を戻すと、救世主や大命者などと契約し仕え、彼らを様々な行為でサポートしたり喜ばせたり鎮めたり御したりするのが、姫巫女≪メイデン≫だ。
性別は女性と決まっており、神々などに事前に候補として選ばれるか、志願し、その日に備えて、各神殿などで修行するのが習わしとなっているのだ。
まぁ、王女様は巫女の修行、とおっしゃっていたし、それに姫巫女の修行はかなり辛いって言うし、姫様がそっちのご修行をなされているわけないか。
さてと。
はやくピカトリクスがいるというバブコへと行かなきゃ。
大型家電量販店が入居している、商業ビルディングなどの間を通る通りを通りぬけ、大通りの横断歩道で青信号を渡る。
うーっ、腹がますます減ってきた。
思わずお腹をさする。
そこからすぐ、細めの通りを入ったところにあるアミューズメントセンター「ラッシー」の前に来た時だった。
その時、メガネ型ディスプレイにまた着信のアイコンが輝いた。着信アイコンにスイッチ。
「もしもし?」
その問いに帰ってきた返事が聞こえたその瞬間、気分も、世界も、一八〇度変わった。
「今『らっしー』とかいうところの中におりますの。はやく、いらして」
「ラッシー!?」
俺は思わず、ホログラムの飛行機が屋上に乗っかって輝いている、赤い建物を横目で見ながらすっとんきょうな「声」を上げる。
「い、今参ります」
そう言うとまた不意に電話は切れた。
なんてことだよ。姫様がこんなに早くこっちに近づいてきているなんて。なんて。
何故か、背筋に冷たいものが走る。
ともかく、行かなきゃ。
僕はラッシーのガラス張りの自動ドアの前へと進む。
入るとすぐそこにはゲーセンらしく、薄暗い空間の中に、いくつものゲーム機があった。
入った瞬間に、電子音と人工音声が両耳を覆い尽くす。
目の前には、白いドームがいくつも並んでいる。
少し遠くには、そのドームに大きさなどは似ているが、形やデザインの違う筐体がそれぞれまとまって置かれている。
それらはすべて「マジカルリアリティゲーム」の筐体だ。
マジカルリアリティゲームは異世界からもたらされた技術によって、実現したゲームだ。
<アークシャード>などからもたらされた、世界を創造する「魔法」によって作られた人工空間に、プレイヤーが入り、様々なルールのもとでプレイする、バーチャルリアリティゲームがさらに進化したゲームだ。
でも、どちらかというとマジカルリアリティゲームよりも、昔のゲームのほうが好きだ、僕は。そっちのほうが面白いし。
運動能力が良さすぎる、ザウエニアの上級種族≪シバレス≫だからという理由で、絡まれるということもないし。
様々な形や色あいのドーム群の間をすり抜け、王女様の姿を探す。
さて、姫様はどこにいるのやら。
しかし、それらしい姿は視えない。
どうしたんだろう、姫様。また移動したのか?
そう訝しんだ時、ディスプレイの隅に、着信アイコンが光った。急いで電話に出る。
「もしもし?」
しばらくの無言。
……ま、間違い電話かな?
と思った時。
彼女が、今までとは違ったおどろおどろしい声で、続けた。
「……今、アナタの後ろにおりますの!」
「え……?」
え……!? ま、まさか……!?
僕が恐る恐る振り向くと。
そこには真っ白な一枚布に包まれたような人影が、佇んでいた。
佇んでいた。
まるで都市伝説の少女、メリーさんのように!
「いたあああああああ!!」
次の瞬間、僕は思わず絶叫。
怖えええ!? 怖えええよなにこれ!?
目の前の白い布に覆われていた幽霊のような人影はしばらく佇んでいたが、腕らしき場所を動かすと、頭の部分に手をかける。
……一体何が出てくるんだ!?
ゴーストか!? ファントムか!? それともヴァンパイアだったりする!? ねえ!?
人影は頭のフードを取る。その間の黒い影から現れたのは……。
「もう、何を驚かれているんですか、カツヤさまっ?」
長い黒髪を後頭部でまとめた、可愛らしい美少女の顔だった。
彼女のその目はくりっとしていて、紫がかった黒。
目のバランスは全体からしてみると大きいが、とても可愛げがあって美しい。
肌の色は雪色で、頬の雪原に赤い花畑が咲いていた。
一対の目の間にそびえる鼻は、低くもなければ高くもなく、綺麗に尖っている。
そして小さく可愛げの有る口。
それらのパーツが、両耳にたれた黒髪の間の小さな顔の中に、最も調和している位置に置かれていた。
彼女はどことなく、庭に咲いた一つの小さな桜の木のようにも思えた。
間違いない。
「あ、ああ……。おひさしぶりです。ピカトリクス王女様……」
目の前にたたずむ幽霊の正体は、見間違わなかった。
ザウエニアにあるイスマイル王国の美姫。ピカトリクス・フィメル・アミール・イスマイル・フィルーン王女だった。
彼女が脱いだフードの間から、体に焚き染めた香の芳しい香りが届いてくる。
ああ……。この、気持ちいい匂い。間違いない。姫様の体の香りだ。
でも、何故か会いたくはなかった。
会ってはいけない。嫌だ。
表情にはそれをおくびにも出さず、僕は胸に手を当てて一礼した。
秋津洲学園では様々な世界の王族・貴族などの、上流階級の子息などが留学していることも多いので、こうした礼儀作法は小等部の頃から習わされている。
王女は、あ、うん。この場ではね……。というような表情をしてから、深々とおじぎを返す。
「お久しぶりでございます、カツヤ・ズルカルナイン・メル・アミール・ハティム・イシズカ・マルカーン様。あら、なんでそんなにびっくりなされているのですか……?」
硬直している僕を、ちょっと理解できない、という目で見る。
「そりゃそうです! 突然後ろに幽霊みたいのがいたらだれでも驚きます!」
そんな僕に王女はすました顔で、
「あら、幽霊≪アンデッド≫なんて、ザウエニアにはいくらでもいますし、そんなに驚かなくても……」
「……これだからザウエニア人は……」
「あら、カツヤ様だってザウエニア人でございましょう……?」
「くっ……」
僕は、喧嘩をしている犬のように睨む。
しかし、敵意を露わにしているのは僕の方で、王女様はどこ吹く風、余裕の表情だ。
姫様め……。
……ん? 僕ら、いや、王女様に注がれている熱い視線がある……?
素早く周りを見回す。
すると、周りのゲームの順番待ちやプレイを見学していた男達の目が、ピカティの美貌に注がれていた。
彼らの顔は、一様に下衆だ。
……お前ら、姫様をジロジロと見るなよ! こんなところから、すぐに出なきゃ!
「王女様。ここじゃ人の目もありますし、別の場所へ参りましょう」
「え……!? は、はい……!」
僕は王女様の白くて細い手を取ろうとした。
取ろうとしたけど、手が、止まった。
取れなかった。
上げた腕を、ゆっくりと、下ろす。
「……どうしたのですか? カツヤ様?」
その様子に、ピカトリクス王女は不思議そうな表情で僕を見た。
僕は……。
「僕は、あなたの手をお取りすることはできません。僕は、『罪人』なのですから……」
そう、僕は罪人だ。
あいつを殺した、罪人だ。
だから、地球≪ここ≫にいる。
僕の言葉に、僕らの間には、しばらく、言いようのない、淀んだ空気が満ちた。
ゲーセンの電子音だけが、わずかに耳に届いていたけど、聞こえていないも、同然だった。
その時だった。
「顔を上げてください。カツヤ様」
その啓示に、僕はゆっくりと顔を上げた。
啓示をもたらした女神様は、困惑とも、寂しげとも取れる笑みで僕を見つめていた。
そして、僕に向けこう言った。
「カツヤ様。カツヤ様は、今一体何を為さりたいですか?」
突然、何?
僕が、したいことって……。
……うーん、そうだな。
彼女の提案に、僕は、ただ思いつくまま言った。
「ここじゃなんだし、どこかで一休みしましょう。……隣に、ダニーズがありますし。そこで何か飲んだりできますので」
「『だにーず』?」
「ダニーズというのは、ラッシーとは道を挟んである、ファミリーレストランのことですよ、姫様。ドリンクバーもあるので、中高生が結構使っていたりするんです」
僕の説明に、王女様は、首を傾げて言う。
「ふぁみりーれすとらん……?」
「庶民が家族や友達と一緒に食べたり飲んだりする食事処のことですよ。安い料金で、肉料理とかおかわり自由の飲み物とかが、飲んだり食べたりできるんです」
「なるほど、庶民の家族用の食事処ですか……。そこなら、ゆっくり休めそうですね」
王女様は僕の言葉に、深々と頷いた。
それにしても王女様、ちょっと世間知らずじゃないでしょうか?
やっぱり、巫女の修行をしていたせい、か?
ま、ファミレスを理解できるようだし、頭は悪くはないと思うけど。
「はいっ。了解いたしましたっ。そこで『あの時のこと』でも、ゆっくりお話いたしましょう。では参りましょう」
と誘うので、僕は小さく頷いた。
『あの時のこと』か……。
僕が一欠片も思い出したくもない、あの出来事。
中等部一年の時に起きたあの事件。
そう。
僕が彼女の許嫁を死なせたんだ。
そのことに僕らはまた、向き合わなきゃならないのか。
王女様から視線を逸らし、出口の方へ顔を向けようとした僕に、彼女はさらに追い打ちをかけた。
特大の笑顔で。
「で、カツヤ様、お腹が空いてませんか? ピカティも、ご飯が食べたいのです」
「はぁ?」
と僕が、目を丸くした瞬間、盛大にお腹が鳴った。
その音があまりにも大きすぎて、ゲームの電子音で満ちてるこのフロアでも彼女に聞こえたようだ。
王女様は、さらに笑みを大きくする。
なんて洞察力?
ま、まあそういう心を読み取る術法は、もちろんあるんだけど。
それにしても、この心配りの細かさ。
まるで、救世主≪メッシア≫や大命者≪ヘスター≫に対する、姫巫女≪メイデン≫みたいじゃないか。
……。
ん? 姫巫女?
そう思って王女様の顔の下へと視線を移していくと、彼女の胸の前で、青く輝くペンダントが揺れていた。
その蒼石のペンダントは、紛れも無く、姫巫女の印だった……。
僕は思わず、息を呑んだ。

Categories: 創作

aizawayu


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