●潜水艦との戦い
期間限定マップ『南方海域強襲偵察』が本日(8月1日)についに解放された。
同時に、潜水艦に関するルールもいくつか変更になり、プレイヤー提督も潜水艦を入手することが可能になった。
というわけで、今回は潜水艦と、その潜水艦との戦い方について考えていきたい。
〈五十鈴〉「潜水艦との戦いなら〈五十鈴〉にお任せよ!」
〈足柄〉「はーい、質問。同じ巡洋艦なのに私が潜水艦戦で活躍できないのはなぜっ?」
〈五十鈴〉「それは簡単。〈足柄〉さんには対潜装備がついてないからよ」
〈足柄〉「にゃっ?! 本当だ、装備もできない!」
〈五十鈴〉「私も改装工事前は潜水艦戦は得意じゃなかったわ。1943年に、損傷の修理で、電探や対空砲と一緒に対潜兵器も装備するようになったのよ……まあ、その電探のおかげで〈十二鈴〉とか、いろいろ言われたい放題なんだけどね……」
余談であるが、〈十二鈴〉とは、12レベルになった〈五十鈴〉が改造後、装備された電探を引っぺがされて他の艦の近代化改修の餌になることを言う。
〈五十鈴〉「そこっ!うるさい!」
〈電〉「潜水艦戦は、私たち駆逐艦の仕事でもあるのです」
〈雷〉「でも、ぶっちゃけると、あまり得意じゃないのよ」
〈響〉「僕たち駆逐艦で対潜能力20前後だものね」(改造前)
〈五十鈴〉「そこはしょうがないわね。対潜能力は、日本海軍が苦手とした分野なの」
▼日本の船舶喪失:814万総トン
・潜水艦の攻撃によるもの:486万総トン(60%)
・航空機の攻撃によるもの:247万総トン(30%)
〈五十鈴〉「これは太平洋戦争での日本海軍の船舶喪失数だけど、潜水艦の攻撃によるものが全体の6割を占めるわ。特に後方で物資輸送に関わっていた輸送船の多くは、潜水艦に沈められたのよ」
〈長門〉「商船が守れなかったのは、海軍として不甲斐ない話だな。しかし、なぜここまで苦手としたのだ」
〈五十鈴〉「いろいろあるけど一番の理由は、兵器の開発や整備に関する人材や資源を艦隊決戦に割り振ってたせいでしょうね。艦隊決戦では、潜水艦はあくまで補助兵器。敵の潜水艦を沈めるよりは、戦艦や空母を沈めることに全力を尽くしてたのよ」
〈長門〉「なるほど。水上戦パラメタに絞って育成していたためか」
〈五十鈴〉「当時の日本は貧乏だから、特化しなきゃやっていけなかった。そして、貧乏だから、全力で守ってもじり貧になること確定の通商護衛戦ではなく、艦隊決戦にリソース全部を割り振ったの」
〈長門〉「賭けに負けた、ということか」
〈電〉「でもでも、戦争が始まったらそうは言ってられないのです」
〈雷〉「潜水艦戦って、水上戦とどういう風に違うの?」
〈五十鈴〉「んー、そうね。潜水艦っていうのは海の中に潜って戦うわ。だから、普通には大砲の弾とかは命中しない」
▼潜水艦の特徴
・水中に潜ることができる
・水中では充電式の電池で動く
・水上ではディーゼルエンジンで動く
〈足柄〉「充電式の電池とディーゼル……ハイブリッドね!」
〈電〉「電池がなくなっちゃうから、ずっと水中とはいかないのです」
〈五十鈴〉「そういうこと。でも、戦闘の時は水中だから、戦うには相応の装備が必要になるのよ。まず、相手を発見するための装備ね」
〈雷〉「ソナーね! 私にも装備できるわ!」
〈電〉「開発任務で、九三式聴音機を作ったのです。燃料/弾薬/鋼鉄/ボーキサイトを10/10/10/20で40回くらい回して3個できたのです」
〈五十鈴〉「聴音機は、水中の潜水艦が出す音を探り当てるのよ。音は水中でもよく伝わるから」
〈足柄〉「リストを見ると、三式水中探信儀ってのもあるみたいね」
〈五十鈴〉「探信儀は探信音(ピン)を水中に出して、潜水艦に音がぶつかって反射で戻って来るのをキャッチする装置よ。水上ならレーダーが使えるんだけど、水の中だから電波でなくて音波でやるの」
〈足柄〉「潜水艦は見つけるだけで、特別な装備がいるのね」
〈祥鳳〉「でも浅い海だったら、飛行機から目視で見つけられるわ」
〈五十鈴〉「そうね。それに、潜水艦は敵に近づく時以外は水上にいるから飛行機がこっそり近づけば、海の上を走っている潜水艦を、普通の敵艦と同じように見つけて攻撃できるわ」
〈祥鳳〉「潜水艦は、装甲はそんなにないから、水上にいるなら、機銃や小型爆弾でも、十分な損害を与えられるの」
▼潜水艦を見つけるには
・水上にいるなら、目視やレーダーで見つけられる。
・水中にいるなら、音を頼りに探す。
・潜水艦を音で探る音波探知機がソナー。
〈足柄〉「でも、水中に潜ってると、私の大砲ではどうしようもないのよね」
〈雷〉「じゃーん! そこでこれよ、九四式爆雷投射機! 提督におねだりして開発してきたわ!」
〈電〉「この投射機で、ドラム缶のような爆雷を、ころころ水の中に落とすのです」
〈足柄〉「落として、どうなるの?」
〈五十鈴〉「設定した深度まで潜ったら、そこで爆発するわ。直撃しなくても、爆発の衝撃で、潜水艦を攻撃するのよ」
〈雷〉「こっちは、燃料/弾薬/鋼鉄/ボーキサイトを10/30/10/10で50回くらい回して3個できたのよ」
〈電〉「ペンギンさんばかりで、大変だったのです」
〈五十鈴〉「目視やレーダーと違って音で探ったデータを元に攻撃するから、命中の確率は低いわ。潜水艦もあの手この手で逃げようとするしね」
▼潜水艦を攻撃するには
・水上にいるなら、普通に砲雷撃、爆撃で沈められる。体当たりも可。
・水中にいるなら、爆雷を落として攻撃する。
・水中で魚雷を使って潜水艦同士が戦闘をするのが当たり前になるのは、もう少し未来の話。
〈電〉「潜水艦の敵は潜水艦じゃないのですか?」
〈五十鈴〉「第二次世界大戦頃だと、そういうのは、イギリスくらいね。あそこはドイツがUボートっていう潜水艦を主力にしてたから」
〈祥鳳〉「将来、東海のような対潜哨戒機が装備されれば……って、あれは地上機だったわね」
〈長門〉「とにかく今は手持ちの資材で何とかするしかないだろうな。期間限定海域、マップ1の攻略には、軽巡洋艦と駆逐艦を合計2隻入れるぞ。その2隻には、ソナーと爆雷を1つずつ搭載だ。空母も1隻は軽空母を入れるように」
▼期間限定海域マップ1『警戒線を突破せよ』のボス艦隊の編成(暫定、確認済みのみ)
潜水艦
潜水艦
潜水艦
雷巡
駆逐艦
駆逐艦
〈五十鈴〉「潜水艦はそれでいいけど、その手前に戦艦を含む敵艦隊がいるわよ?」
〈長門〉「遠征の『前衛支援任務』を併用しよう。軽空母4隻編成ならば、燃料、弾薬それぞれ100前後で支援爆撃をしてくれる」
〈祥鳳〉「マップ1は敵の支配力が回復しないから、試行錯誤しながら、とにかくやってみましょう」
〈長門〉「ではいくぞ、諸君。我ら艦娘の力、敵に見せようではないか!」
〈雷〉「あ、また猫が出た……」
〈電〉「敵に見せるのは、明日からにするのです」
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