デッキ構築TRPG(仮) キャラクターメイキングガイド
1.序
デッキ構築TRPG(仮)は、キャラクターのデータを選択したクラス、レベル、デッキに組み込むカードで表現します。
このガイドは、デッキ構築(キャラクターメイキング)を行うための手順と、キャラクター作成の指針について解説を行います。
2.デッキの構成
2.1 カードの種類
キャラクターデッキに組み込むカードには以下の3種類があります。
(1) コストカード
スキルカード(後述)を使用するためのコストを発生させるカードで、決められた18枚のコストカードをデッキに組み込みます。コストカードの構成や枚数を変更することはできませんが、発生させることができるコストは、キャラクターの選択したクラス、およびレベルで変わります。
(2) スキルカード
キャラクターが使用することのできる能力(スキル)を表すカードです。デッキに組み込むことができるスキルカードの種類に制限はありませんが、使用するのに必要なコストはコストカードによってしか発生しませんので、持っていないクラスでしか使えないスキルカードをデッキに組み込んでも使用することはできません。なお、組み込む枚数はデッキ一つにつき合計19枚で、同じスキルカードは最大3枚までしか組み込むことができません。
スキルカードには「シナリオフェイズでの効果」「バトルフェイズでの効果」の二種類が記載されています。それぞれどのような意味を持つのかについては、後述の判定ルールを参照してください。
(3) スペシャルカード
取得したクラスに応じて組み込むカードです。ストーリーフェイズ中には効果を表さず、バトルフェイズで捨て札の中に入った場合に使用することができます。クラスは3つ選択しますので、スペシャルカードも3枚デッキに組み込みます。なお、スペシャルカードはシナリオ中1回しか使用することはできません。
(4) アイテムカード
セッション中、ストーリーフェイズの間に購入可能なカードです。ストーリーフェイズ内で購入して、ストーリーフェイズ終了後に一時的にデッキに組み込みます。アイテムカードは使用するのにコストは必要ありませんが、使用したらそのカードはゲームから取り除きます。また、使用しない場合でもシナリオが終了すればデッキから外してGMに返却します。
2.2 カードの枚数
一つのデッキの構成枚数はコストカード18枚、スキルカード19枚、スペシャルカード3枚の合計40枚です。サイドボードなどはありません。
なお、セッション中にアイテムカードを購入することで一時的にデッキ内のカード枚数を増やすことができますが、アイテムカードはそのセッション内のみ有効です。セッションが終了したら、アイテムカードはGMに返却し、デッキの構成はセッション開始時点の40枚に戻ります。
2.3 デッキ内のカード変更について
アイテムカード以外のデッキのカード内容の変更は、レベルアップ時かGMが認めたタイミングでのみ行うことができます。なお、レベルアップ時でもキャラクターメイキング時に取得したクラスを変更することはできません。
3.判定ルール
3.1 ストーリーフェイズでの処理フロー
ストーリーフェイズでは、プレイヤー全員が同時にドローフェイズ→アクションフェイズ→エンドフェイズの順に処理を行い、エンドフェイズが終了してストーリーフェイズが継続していれば、再びドローフェイズに戻ります。
(1) ドローフェイズ
ドローフェイズでは、クラス能力、装備カードやシナリオで特に指定がない場合、好きな枚数だけ手札を捨てて、手札が7枚になるように山札からカードを引きます。山札がない場合はカードは引けません。
(2)アクションフェイズ
アクションフェイズでは、以下の動作を手札の続く限り行うことができます。
・コストカードの使用:コストカードを使用すると、スキルコストが生成されます。生成したコストは一旦各プレイヤープールにストックされます。なお、生成したスキルコストは次のターンに持ち越すことはできません
・アクションの購入:アクションの購入は以下の手順で行います
[1] アクションを一つ指定し、アクション購入に参加するプレイヤーを決定する:アクションの種類によっては、参加可能な人数に上限がある場合があります。
[2] 参加プレイヤーがプレイヤープールからスキルコストを消費してスキルカードを使用し、アクションリソースを生成する
[3] 生成したアクションリソースのうち、金リソースをプレイヤープールにストックする、もしくはプレイヤープールにストックされた金リソースを生成したアクションリソースに追加する
[4] アクションカードに指定されたリソース条件を満たせば、そのアクションカードを購入することができます。プレイヤープールにストックした金以外のリソースを別のアクションに持ち越すことはできません。
・金リソースの生成:金リソースを生成するスキルカードを使用する、もしくはカードを捨て札2枚ごとに1の金リソースを得ます。生成した金リソースは任意のプレイヤープールにストックすることができます
・アイテムの購入:プレイヤープールにストックした金リソースを使ってアイテムを購入します。なお、購入したアイテムはストーリーフェイズ終了後にデッキに加えますので、購入時点ではわきにどけておきます。
(3)エンドフェイズ
プレイヤー全員がアクションフェイズで行う行動を終了させたら、エンドフェイズになります。エンドフェイズでは以下の処理が行われます。
[1]プレイヤープールのクリア。余ったスキルコスト、金リソースがあった場合、エンドフェイズ開始時にすべて消滅します
[2]アクションフェイズで購入されたアクションに応じて、条件を満たしたイベントがあればイベントカードのオープン処理が行われます。イベントカードがオープンされると、イベントカードの情報がプレイヤーに公開され、シナリオの内容によっては新たに購入可能なアクションが増えます
[3]エンドフェイズで、手札、山札の両方が空のプレイヤーは、デッキのリシャッフルを行います。なお、デッキのリシャッフルは時間の経過を意味し、シナリオ進行条件となっている場合があります。
イベントが進行してストーリー終了条件を満たしていたばあい、バトル/ダンジョンフェイズへ移行します。
3.2 ストーリーフェイズ終了後の処理
シナリオに応じてGMより状況説明があり、プレイヤーは、残り山札、手札、捨て札、購入したアイテムカードををすべて加えてデッキをリシャッフルします。なお、アイテムカードは購入した以外のプレイヤーに渡すことができます。
この時、特定のクラスであればデッキ内にある装備カードを装備した状態でバトル/ダンジョンフェイズを開始することができます。
3.3 バトル/ダンジョンフェイズでの処理フロー
バトル/ダンジョンフェイズでは、プレイヤー全員が同時にドローフェイズ→アクションフェイズ→マスターフェイズ→エンドフェイズの順に処理を行います。エンドフェイズ後、クライマックスバトルが終了していない場合はドローフェイズに戻ります。
(1) ドローフェイズ
ドローフェイズでは、クラス能力、装備カードやシナリオで特に指定がない場合、好きな枚数だけ手札を捨てて、手札が7枚になるように山札からカードを引きます。山札がない場合はカードは引けません。
なお、バトル/ダンジョンフェイズでは、バッドステータスによるペナルティが発生する場合があります。
・盲目:手札の枚数が受けた盲目Lv分だけ減ります。たとえば、盲目2Lvを受けている場合、ドローフェイズの手札調整は枚数が5枚になるように行わなければなりません。
・毒:ドローフェイズの最初に、デッキのトップから受けた毒のレベル枚数だけ山札を捨て札にします
なお、ドローフェイズ開始前に上限枚数を超える数の手札を持っている場合、カードを捨てずに山札を引かないこともできます。ただし、その場合でも毒のペナルティは受けます。
(2)アクションフェイズ
アクションフェイズでは、以下の動作を手札の続く限り行うことができます。
[1] コストカードの使用:コストカードを使用すると、スキルコストが生成されます。生成したコストは一旦各プレイヤープールにストックされます
[2] スキルカードの使用:プレイヤープールからスキルコストを消費してスキルカードを使用する。
[3] アイテムカードの使用:手札からアイテムカードを使用します。クラス能力などに記載がなければ、使用したアイテムカードは捨て札にはせずセッションから取り除きます
[4] スペシャルカードの使用:捨て札の中にスペシャルカードがあった場合、捨て札の中のスペシャルカードを直接使用することができます。スペシャルカードは使用するとセッションから取り除きます。
(3)マスターフェイズ
マスターフェイズでは、ダンジョンフェイズの場合は新たなダンジョンギミックのオープンが行われ、バトルフェイズの場合モンスターの行動が行われます。
バトルフェイズの場合、プレイヤーはマスターフェイズの間にもコストカードを使用することができます。また、スペシャルカード、スキルカード、アイテムカードについてはマスターフェイズで使用可能とある場合はプレイすることができます。なお、アクションフェイズ中に生成したスキルコストはマスターフェイズには引き継がれます。
(4)エンドフェイズ
GMがマスターフェイズ終了を宣言するとエンドフェイズに移ります。エンドフェイズでは以下の処理が行われます。
[1]プレイヤープールのクリア。余ったスキルコスト、金リソースがあった場合、エンドフェイズ開始時にすべて消滅します