●巡洋艦と駆逐艦を育成してみる
艦隊これくしょんは、課金のない状態では保有艦数は100隻が限界だが、実際には、こんなに数は必要とされない。
編成は4艦隊で、1艦隊6隻なので24隻あれば全艦隊が最大数で出撃できる。
このうち、巡洋艦と駆逐艦が主力となるのが第2~第4の遠征艦隊だ。
私は遠征艦隊を軽巡洋艦×2隻、駆逐艦×4隻で編成しているので、3個遠征艦隊で、必要とされるのは軽巡洋艦×6隻、駆逐艦×12隻である。
〈金剛〉シスターズの高速戦艦が4隻そろったことで、遠征用の第4艦隊が使用可能となり、資源不足はかなり解消された。
現時点では遠征任務は、海上護衛任務、タンカー護衛任務、鼠輸送作戦を中心に回している。
一方で主力である第1艦隊であるが、海域を先へ先へと進むにつれ、どうしても戦艦と空母の出番が多くなってくる。
いわゆる、主力艦と呼ばれる艦種だ。
現時点での我が鎮守府艦隊は以下の主力艦を有している。(※は低速艦)
高速戦艦
〈金剛〉改 Lv49
〈比叡〉改 Lv35
〈榛名〉 Lv22
〈霧島〉改 Lv44
航空戦艦
〈扶桑〉改 Lv45※
〈山城〉改 Lv38※
〈伊勢〉改 Lv35※
〈日向〉改 Lv28※
正規空母
〈赤城〉改 Lv52
〈加賀〉改 Lv42
〈蒼龍〉改 Lv35
〈翔鶴〉改 Lv43
軽空母
〈祥鳳〉改 Lv52
〈飛鷹〉改 Lv35※
〈隼鷹〉改 Lv36※
〈鳳翔〉改 Lv28※
〈龍驤〉 Lv23
〈千代田航〉Lv17
〈千歳航〉 Lv15
現時点で最強の戦艦である〈長門〉〈陸奥〉はまだ未加入で、これに正規空母の〈飛龍〉〈瑞鶴〉をデイリー建造とドロップで狙っている。
ひとつの艦隊には6隻しか入らないので、これらの主力艦を第1艦隊内でローテーションするだけでも、相当な数、出撃を続けることができる。
しかし、主力艦ばかりの艦艇は、ゲーム的に不利益がなくとも提督である私の気分が不安になってしまう。誰と競うでもない、文字通り艦隊をコレク ションするゲームである。ここは限度枠いっぱいまで駆逐艦や巡洋艦を取り入れておこうではないか。そして、主力艦隊である第1艦隊が出撃する時には、戦力 としては反映されないが、周囲を巡洋艦や駆逐艦が取り囲んでいる、という風に考えて悦にいりたいものである。
〈名取〉「いいんですよ、私。別に戦力として使えない艦でも」
おう……聞いていたのか。
〈名取〉「私がお手伝いできたのは、まだ主力艦がそろう前の戦いですものね。主力艦がそろって、空襲や長距離砲撃戦が可能になれば、魚雷を抱えて突っ込むしかない私なんか、お役に立てませんよね」
ああ、いやその。
〈名取〉「だから、私は気にしてませんってば。駆逐艦娘ちゃんも好きですし、一緒にのんびりと遠征任務に行くのもいいかな、って思ってます。ああでも、そうなると、提督からいただいたこの酸素魚雷とか、必要ありませんよね。取り外して、爆雷を搭載しようかな」
わかった、わかったから。
これからは、駆逐艦と巡洋艦も育てていきます。はい。
実際、史実の太平洋戦争においては主力艦の出番はあまりなかったのだ。
ハワイ真珠湾奇襲作戦や、ミッドウェイ作戦が華々しく伝えられてはいるが、ああいう主力艦がぞろぞろ出て両軍がぶつかるという戦いは、そう何度も発生していない。
特に戦争後半になると、主力艦がでても、まるで華々しくない。日本軍がぼろぼろ沈むだけだからだ。これは別に、日本の艦娘が特別に弱いわけではない。
現実の戦場には、1艦隊6隻制限など存在しないからなのだ。
考えてもみてほしい。艦これの戦闘システムで、こちらに6隻主力艦がいて。
敵側に、40隻くらい戦艦と空母がずらずら並んでいる状況を。
戦闘が始まるや、こっちが6回砲撃するたびに、向こうは40回バカスカ撃ってくるのである。加えて、こっちはへたをすると、最初の空襲で半分くらい中破している。
こんなクソゲーやってられるか!という気分になること請け合いである。
戦力に差がありすぎ、ナニをやってもダメだということになると、日本人の指揮とか組織運営とか、そういうのとは無関係に無力感と虚無主義が忍び寄ることになる。誰でも『皇国の守護者』の新城直衛のようになれるわけではないのだ。
自分の力が何の役にも立たない、という気持ちほど人と組織を腐らせることはない。
自分にできることがある。
自分ががんばれば、何かを良くできる。
そういう気持ちが大事だと思うので、やはりここは巡洋艦と駆逐艦の底上げもきっちり行っていこう。
史実では、その力を十分には発揮できなかった、彼女たちと――彼女たちと共に戦った男たちのためにも。
code
more code
~~~~