銅大

About 銅大

This author has not yet filled in any details.
So far 銅大 has created 32 blog entries.

アルシャードセイヴァー『ミョルニルの雷石』キャンペーン Bチーム第2回『帝都炎上』今回予告、シナリオ地図、ハンドアウト

■今回予告  積層都市ティモテにおける都市リアクター破壊未遂事件は、反帝国組織によるテロとして処理された。  だが、キミたちは知っている。これが、帝国内に忍び込みはじめた謎の敵――ワームスカルによるものであることを。  銀十字軍総本部の密命を受け、キミたちは帝都グラスウェルズでワームスカルの調査を開始する。目的は、帝都内に潜むワームスカルに汚染された人物の摘発だ。  そして調査を進めていくうちに、ワームスカルの恐るべき陰謀が明らかになる。  奴らは、皇帝レオポルト2世を自分たちの手駒にしようとたくらんでいたのだ。  アルシャードセイヴァー  『帝都炎上』  そして今、君は神話を越える。 ■シナリオ地図 ■ハンドアウト: ================ PC1:(候補:ヤタ) コネクション:皇帝レオポルト2世 関係:幼子  沈黙帝の退位を受けて皇帝になったレオポルト2世は、キミが腕を認めた騎士ルバ・メルフィンダの娘(養女)だ。彼女が幼い頃に、キミはルバから娘を鍛え るてくれるよう頼まれている。どういうわけか、相手は今や真帝国の皇帝となったが、キミとルバの男の約束に変わりはない。 【クエスト:皇帝陛下に会う】(1点) ================ PC2:(候補:シャルロッテ・ブリューゲル) コネクション:ヴィルヘルム・グーデリアン 関係:ストレス  銀十字軍の総司令官はヴィルヘルム・グーデリアン少将だ。彼はキミにとって直属の上官であるグンターの腹違いの兄である。有能な軍人であり、真帝国累代 の大貴族の嫡男だ。グンターとは仲がよい……はずなのだが、どうも最近、両者の間に溝ができているらしい。今回の、銀十字軍総本部がある帝都へ報告書を届 ける任務も、どうにも気が重い。 【クエスト:】ヴィルヘルムにグンターからの書状を渡す(1点) ================ PC3:(候補:K) コネクション:セレーナ・ゴルデンバウム侍従長 関係:忘却  記憶にはないが、キミはどうやら帝国の侍従長であるセレーナ・ゴルデンバウムと何らかの接点がある……らしい。少なくとも、向こうはキミのことを知っている……ようだ。若い皇帝陛下の側仕えというと、権力者っぽいが、どうも彼女は彼女で苦労しているようである。 【クエスト:侍従長の悩み相談にのる】(1点) ================ PC4:(候補:ヴェイハルトリ・マイセルブルグ) コネクション:ハーマン枢機卿 関係:ビジネス  真帝国における公認クエスターの立場は、微妙だ。それは庶民向けの作られたヒーローであり、教会がラグナロク以前の古き神々の力を、おとぎ話のランプの 魔神のように使役していることを示すための存在だ。ややこしいことに、グンター配下の銀十字軍特務C部隊、つまり非公認クエスターであるキミたちは、管理 局の書類上ではその公認クエスターとなっているのだそうだ。ともあれ、帝国内に潜入している謎の奈落種族と戦うには、ひとりでも味方が欲しい。 【クエスト:】公認クエスター管理局にコネクションを作る(1点) ================ PC5:(候補:スルーズウィルド) コネクション:エドヴァルド・バウアー公爵 関係:疑惑  帝国内外で、金儲けのためであれば、何でもやる企業。それがヨルムンガルドだ。先だっての、積層都市ティモテでのシャードリアクター停止事件も、その前 のミョルニル山での事件にも、ヨルムンガルド社のエージェントが関わっている痕跡があった。それがどこまで、本社の意向を受けてのことかは分からないが、 帝国一の大企業が奈落に汚染されているのだとしたら放置はしておけない。 【クエスト:】ヨルムンガルド本社の内偵を行う(1点) ================

By |2017-01-14T18:16:07+09:005月 21st, 2013|Categories: アルシャードセイヴァー『ミョルニルの雷石』キャンペーン|Tags: , , , , , , , |アルシャードセイヴァー『ミョルニルの雷石』キャンペーン Bチーム第2回『帝都炎上』今回予告、シナリオ地図、ハンドアウト はコメントを受け付けていません

『宇宙戦艦ヤマト2199』のSFネタ解説その1:第二次火星会戦

 宇宙戦艦ヤマト2199に出てくるギミックや台詞を元に妄想をたくましくしていくSFネタ解説シリーズの1回目。  第1話で名前だけ出てきた第二次火星沖会戦である。  まずは2199年1月の太陽系の惑星の配置は以下の通り。 (※この図は、Solar System Liveを使って作成したものに、手を加えた)  第一話の冒頭。沖田提督率いる地球艦隊は、冥王星軌道の近くで、ガミラス軍と接触、交戦に入る。  彼我の戦力は圧倒的で、地球艦隊はたちまち壊滅状態に追い込まれる。  地球艦隊の目的は、表面上は、ガミラスの冥王星基地の破壊である。  この段階で、地球は海が干上がり、赤茶けた死の星となっている。それを成したのが、冥王星から発射される遊星爆弾だ。  冥王星基地に打撃を与えて、これを食い止める、というのはいかにも納得のいく作戦目的である。ガミラス側も、地球艦隊の総力を挙げたこの作戦に、全力で迎撃をしている。  さて、それにしては――地球艦隊が妙に弱いようには思えないだろうか。  ビーム砲は跳ね返されるわ、ガミラス艦の砲撃に対して地球艦隊の装甲は紙同然だわで、とてもではないが、戦いになっていない。  作中で名前だけ出てくる第二次火星沖会戦では、ガミラス艦隊の侵攻を阻止できるほどの損害を与えたはずなのに……である。  これには、戦場における準備と支援の有無が影響していると考えられる。  地球艦隊は、火星において迎撃戦を行った。  メ号作戦では、はるばる冥王星まで進出したあげく、迎撃されたのである。  艦の性能差に加え、はるばる地球から(おそらく、有力な拠点は他にもうないものと考えられる)ワープ航法は使わずにやってきたのである。燃料(推進剤)もギリギリの状態だったのではないか。  では、作中の描写を踏まえて、第二次火星沖会戦の展開を妄想してみよう。なお、妄想のソースとして谷甲州さんの『アナンケ迎撃作戦』を使用している。    火星での迎撃作戦前。ガミラス艦隊との交戦記録から、ガミラス艦の基本性能や、戦術については地球艦隊も理解していた。  ワープ航法(ゲシュタム航法)を使わない場合の機動力はほぼ互角としても、彼我には火力と防御力に圧倒的な差がある。通常の戦い方では、勝ち目がない。  地球艦隊が対抗策として用意したものがふたつ。  ひとつは、ダイモスに設置した要塞砲である。  もうひとつは、試作の反物質機雷だ。  だが、どちらも運用には制限がある。  要塞砲はガミラス艦が相手でもアウトレンジ砲撃が可能だが、射角に制限があり、また、冷却やエネルギーの注入に時間がかかるため、連射ができない。  反物質機雷は、威力は十分だが大型なのでステルス化は困難。敵が接近すれば、搭載したブースターで加速しての攻撃が可能だが、通常の方法では接近する前に迎撃されて破壊されてしまう。  沖田提督は、このふたつを組み合わせて運用する作戦を立てた。  まず、火星のフォボス軌道に囮の艦隊と戦闘衛星を配置して、ここが火星の絶対防衛線であるように見せかけた。使われたのは、内惑星戦争時の旧式艦と、同じく内惑星戦争で火星独立同盟から終戦時に接収した戦闘衛星である。  どちらも、追加の核融合エンジンを搭載させ、エネルギー(赤外線)反応を実際よりも高く見せかけてある。接近すれば、張り子の虎であることは明らかだが、この作戦は敵に接近されてしまえば、どちらにせよ負けである。  続いて、ダイモス軌道にありったけのレーダー衛星を設置した。レーダー衛星群は要塞砲とデータリンクされており、接近するガミラス艦隊をアウトレンジ攻 撃するための照準データを送り届ける役目である。数が多いのはデータの精度と、戦闘開始直後から敵の攻撃でその多くが失われることが想定されていたからで ある。  最後に、地球艦隊の主力艦は、主砲の1/3~2/3を降ろして身軽になり、代わりに反物質機雷を曳航・敷設する機能を備え付けた。そして、ダイモスのクレバス内部で、息を潜めて作戦開始を待ち続けたのである。  戦闘は、沖田提督の想定通りに始まった。  ゲシュタムアウトしたガミラス艦隊は、フォボス軌道に浮かぶ囮艦隊と戦闘衛星をテロンの主力と考え、接近を開始した。これまでの戦いからテロンの艦艇の 砲撃力を甘く見ていたのだろう。ダイモス軌道のレーダー衛星群からのレーダー照射も、さほど気にする様子がなく、艦隊を前進させた。  十分な照準データを蓄えた後、ダイモスの要塞砲が砲撃を開始した。最初の一発は狙い違わずガミラスの大型艦に命中。これを撃破する。  こしゃくな要塞砲の反撃に、ガミラス艦隊はしばし混乱したが、要塞砲が連射できないことを察知するや、すぐさま駆逐艦隊を分遣し、要塞砲の死角に回り込んだ。その間に、要塞砲は七回砲撃をするが、命中は三発。撃沈できたのは最初の一隻を含めても二隻だけである。  ここで沖田提督の罠が発動する。  ダイモスのクレバスから、偽装地表を突き破って、地球艦隊が躍り出たのだ。地球艦隊はいずれも大型の反物質機雷を一個、ないし二個曳航していた。そして、接近するガミラス艦隊の軌道前方、宇宙的な距離感覚ではすぐ鼻先で切り離したのである。  ガミラス艦隊に与えた被害は甚大なものがあった。七割の駆逐艦が撃破され、残りも大量にばらまかれた高出力ガンマ線によってむき出しのアンテナ類に損傷を被ったのである。  そしてそこに、反物質機雷を切り離して身軽になった地球艦隊が転進して迫ってきた。  艦砲の撃ち合いとなれば、ガミラス艦隊はさすがのタフさを見せたが、地球艦隊は損害にかまわず肉薄して主砲とミサイルをたたき込む。戦いはこのまま、地球艦隊が優勢で終わるかと思われた。  だが、ここで新たなガミラス艦隊がゲシュタムアウトする。  ガミラス艦隊を率いるシュルツもまた、艦隊をふたつに分け、ゲシュタム航法を使った時間差攻撃で地球艦隊の側背を衝く作戦を立てていたのである。反物質機雷を使い尽くし、激しい機動戦で推進剤の多くを消耗した地球艦隊に、この新たな艦隊と戦う力はなかった。  それでも、地球艦隊は死力を振り絞って最初のガミラス艦隊(α)を壊滅に追いやり、新たなガミラス艦隊(β)の追撃を振り切って地球へと撤退に成 功する。だが、その時には艦隊の九割が失われ、ダイモスもフォボスも陥落し、囮艦隊や戦闘衛星のすべてが破壊され尽くしていた。  地球艦隊は、この時点で宇宙戦力をほぼ喪失したが、ガミラス側もまた、ゲシュタム航法も持たない辺境の蛮族相手としては前代未聞の手痛い損失を被ってい た。慎重なシュルツ司令は――二等ガミラス人である自分たちの空間機甲旅団に増援があるはずもないという現実も踏まえて――地球への直接侵攻を断念。以後 の作戦を、冥王星からのロングレンジ攻撃に切り替えることとなる。  

By |2017-01-14T18:16:54+09:004月 12th, 2013|Categories: 『宇宙戦艦ヤマト2199』のSFネタ解説|Tags: , , , , , , , |『宇宙戦艦ヤマト2199』のSFネタ解説その1:第二次火星会戦 はコメントを受け付けていません