アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(17)

新型艦娘、大募集  キス島撤退作戦(3-2)をクリアしたことで、3-3へと行けるようになったが、そろそろ、先に進むよりは新しい艦娘をゲットしたいものである。▼優先度「高」:戦艦〈長門〉〈陸奥〉 〈長門〉と〈陸奥〉は言うまでもなく、世界のビッグ7である。 〈大和〉〈武蔵〉が建造されるまでは長く連合艦隊の旗艦は〈長門〉が務め、国民の間の知名度は高かった。 この2艦を望む最大の理由は、貫通力の不足を感じることが多くなったからである。 艦これにおいては、砲撃戦に内部でいろいろ処理をしているっぽく、当たってもダメージがろくに通らない場合と、コレは弾薬庫を誘爆したろ、と思われる大ダメージが出る場合がある。 この時代の戦艦というのは、実に堅牢に作ってあると同時に、どうしても脆いところが残されている。というのも、巨大な艦のすべてを分厚い装甲で覆うわけには、いかないからだ。あまりに重くなりすぎてしまう。 そこで、守らねばならない部分を堅牢に作り、そうでないところは壊れても問題ないような設計にする。いわゆるバイタルパート(VitalPart=重要区画)という概念である。 主砲や艦橋、機関などをバイタルパートとして装甲で囲めば、一発や二発、直撃を受けても戦闘力は低下しない、という設計思想である。 しかし、古い戦艦には、このバイタルパートの設計に欠陥があった。高速戦艦の〈金剛〉型も、超弩級戦艦である〈扶桑〉型〈伊勢〉型も同様の欠陥がある。〈金剛〉「それはもしかして、改装工事で強化されたところデスカ?」 その通り。甲板部分の装甲だ。〈金剛〉「Oh...確かに、上からの攻撃には弱いデス」〈扶桑〉「私もそうですわね。上から責められると、ちょっと・・・」〈伊勢〉「私と〈日向〉は、装甲をちょっと増量してみたけど、やっぱり甲板は薄いね」 こうなったのは、キミたちの基本設計が、第一次世界大戦の経験が得られる前だったことに起因する。〈金剛〉「第一次世界大戦の経験というと……ドッカーバンク海戦や、ユトランド沖海戦デスネ」 そう。戦艦の砲撃力が向上した結果、砲戦距離は日露戦争の日本海海戦よりもさらに伸び、1万mを超える遠距離砲戦となった。こうなると、砲弾は艦の側面ではなく、上面に集中して命中するようになる。 それまでのバイタルパートは、側面から命中する前提で作られていたので、上と下は死角だったのだな。〈伊勢〉「後は弾薬庫が誘爆するとまずいんだよな。火災とかでさ」 内側からの爆発だからね。外側がいかに堅牢でも、中で誘爆したのではひとたまりもない。そういうこともあって、第一次世界大戦以後の戦艦はやたらめたら頑丈に進化していくんだけど、そこで海軍休日(1922~1936年)が発生して、古い戦艦を代替わりできなくなっちゃった。 海軍休日前の最後の戦艦である〈長門〉(1920年竣工)と〈陸奥〉(1921年竣工)は、だから〈大和〉が竣工する1941年まで20年もの間、最新鋭戦艦であり続けたんだ。 艦これでは〈大和〉〈武蔵〉がまだ登場していないから、〈長門〉〈陸奥〉が砲力でも防御力でもトップクラス。敵の深海棲艦の戦艦が頑丈になってきたから、これからの戦いではこの2隻がどうしても欲しい。〈金剛〉「ヘー」〈扶桑〉「そう……ですか……」〈伊勢〉「ま、いいけどさー。若い子の方がいいのは男の性ってね」 あ、いや、もちろん皆さんにも頑張っていただきますよ!▼優先度「中」:空母〈飛龍〉〈瑞鶴〉 〈蒼龍〉がいて、〈飛龍〉がおらず。 〈翔鶴〉がいて、〈瑞鶴〉がいない。 なんとなく、バランスを欠いている感じがするので、この2隻の相方である空母にも、来ていただきたい。 戦力的には、まあ、いなくても問題なく回るのであるが。▼優先度「中」:軽空母〈瑞鳳〉 軽空母〈祥鳳〉の相方である。 戦力として見た場合、燃料と弾薬の消費が激しい正規空母よりも、軽空母の方がいろいろと扱いやすい点も大きい。特に我が艦隊の〈祥鳳〉は最初の空母ということもあって、レベルも一番高く、ここぞというところで頼りになる。〈瑞鳳〉にもぜひ頑張っていただきたい。▼優先度「低」:駆逐艦〈雪風〉 気が付けば、駆逐艦必須のマップ3-2「キス島撤退作戦」も終了した。〈雪風〉の必要性は下がったが、なんといっても幸運艦である。いつかは出会いたいものだ。▼優先度「低」:軽巡〈鬼怒〉〈阿武隈〉 このあたりになると、現状ではコレクションを揃え、図鑑を埋めることが主目的になる。 ところで、将来は外国艦艇が参加する可能性もあるということであるが、WW2で日本の同盟国だったドイツ海軍の艦艇は〈ビスマルク〉〈ティルピッツ〉をはじめ、元は男性の政治家や軍人の名前を冠している艦が多い。ここはやはり、艦娘ならぬ艦漢(かんかん)として、男の子でやっていただくというのはどうだろうか。 そしてもちろん、そう、中破した時には……(ろくろを回す仕草)