アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(27) 海軍休日ふたたび

〈大和〉を手に入れる激戦の『南方海域強襲偵察』のマップ4をクリアしてからしばらく。 我が鎮守府では平和な日々が続いていた。〈舞風〉「おーい、提督ー。仕事しようよー」 あー?〈舞風〉「ほらほら、第2艦隊も第3艦隊も第4艦隊も戻ってきたよ」 おー。んじゃ、士気高揚艦娘はそのまま。 士気高揚が切れちゃった艦は、待機状態の士気高揚艦娘と交代。〈舞風〉「だから、その士気高揚艦娘がもういないんだって。ぼけーっと何日も回してるから、交代で全員、元に戻っちゃってるよ。あたしも含めて」 そうか。じゃあしょうがないな。ウィークリー任務もそろそろこなさないと週末になっちまう。〈舞風〉「ルーチンだなー。大丈夫? 飽きてない?」 いやいや、楽しんでるぞ? 私は、根っこのところが内政ゲーマーなんだ。人と遊ぶ時には攻撃的なプレイもするけど、他人と競争しない場合には、ひたすらだらける。〈舞風〉「まあ、そうだろうね……資源の備蓄量をみれば分かるよ」▼資源量燃料:100k(40k)弾薬:110k(28k)鋼材:68k(20k)ボーキサイト:25k(10k)高速修理資材:500(168)※()内は〈大和〉入手時〈舞風〉「貯めたもんだねー」 デイリー任務・ウィークリー任務以外は、遠征くらいしか回してなかったからな。〈舞風〉「そのデイリー建造だって、ALL30だよね。新しい艦娘、欲しくないの?」 欲しいのは〈長門〉と〈瑞鶴〉だからなー。 建造で資源を使うのはもったいない。 いずれドロップするさ。〈舞風〉「しないよ。このところずーっと、南西諸島海域くらいしか行ってないじゃない」 でもなー。西方も北方も、けっこう敵が強いからなー。昔は潜水艦を送って被害吸収艦にできたんだが、今は潜水艦送ると、対潜装備持った軽巡がお出迎えしちゃうからなー。〈舞風〉「そりゃするよ! 深海棲艦だって、頭はあるんだから、対策くらい取るって」 あるのかー? いや、頭部はあるのは分かるが、知性はあるのかな、あれ? ……おや、誰か来たぞ。〈天龍〉「おいこら、いい加減にしろ、この堕落提督。いつまでぐーたらしてんだ。気がつきゃ、星が減って中将になってるぞ」 おや、本当だ。 仕事してないから、ランキングも落ちたか。〈天龍〉「何すかしたこと言ってやがる。やる気ないのか、こっちは暇して……いや暇はしてないか」〈龍田〉「遠征艦隊は、簡単な任務でも6隻編成ですものねー。軽巡2隻と駆逐艦4隻」〈天龍〉「ああ、しかも士気高揚状態にするため、毎日のように、鎮守府近海を回ってるから経験値だけは貯まりやがる」〈龍田〉「私も〈天龍〉ちゃんもレベル40。他の軽巡娘もレベル35~39ですものねー。忙しくてデートもできない」〈天龍〉「ウチにいるちびっ子(駆逐艦娘)も、レベル30ばっかりだ。まあ、艦隊の底上げしてんのはいいことか」 そうだぞー。軽巡と駆逐艦は、太平洋戦争の後は、だいたい仕事が同じような感じになってきて、現代海軍ではこの2種類がいれば、だいたいのことは片が付くようになったからなー。〈天龍〉「うんちくはいいんだよ。でも、おかげで〈赤城〉とか完全に食っちゃ寝モードだぞ。三段飛行甲板空母どころか、そのうち三段腹空母だ」 デイリーで演習に出してる〈大和〉もレベル70を超えて改になったしなー。 もう、することないかなー。クッキーでも焼くかなー。〈響〉「そんな自堕落提督に、朗報だよ」 お、どうした〈響〉?〈響〉「僕を70レベルまで育ててよ」 うわ、今は何レベルだっけ?〈暁〉「私たち、第6駆逐隊は全員42レベルよ!提督なら覚えててよね!」〈天龍〉「俺らより高いんだよな」〈電〉「あうあう。3-2海域をクリアするために頑張ったのです」〈雷〉「それでね!提督!〈響〉を70レベルに育てると、改2で第二段階になるんだって!」 なるほど……(ごそごそと鎮守府情報を見る)ふむ、ソ連艦娘になるのか。これは面白い。育ててみよう。〈響〉「それともうひとつ。新マップで、南方海域が解放される。MO作戦で、珊瑚海とかあるみたいだよ」〈祥鳳〉「珊瑚海!」〈翔鶴〉「MO作戦!」 わ、どこから沸いて出た。〈祥鳳〉「珊瑚は嫌いですが、珊瑚海は因縁の海です!今度こそ、勝ちます!」〈翔鶴〉「はい!ポートモレスビーを手に入れて、FS作戦を成功させましょう!」 あー、昔の架空戦記だと、よく成功したなー。ポートモレスビー攻略。その後は、フィジー=サモア線を制圧して、オーストラリアを孤立させて単独講和したりとか。 実際には、オーストラリアまでの兵站を維持するための輸送船が……〈響〉「はいはい」 最後まで喋らせてくれよ。 まあ、いいか。よし〈響〉の育成と、艦娘の前世からの因縁を晴らすとするか。 備蓄を取り崩せ! 主力艦のビルジを抜け! 〈大和〉と〈陸奥〉をたたき起こせ! 久しぶりに、戦争らしい戦争をやってみようじゃないか!〈雷〉「なんだか、心の底から楽しそうね」〈響〉「内政プレイヤーとかなんとかカッコつけてるけど、提督は本当はお祭りが大好きなのさ」〈電〉「わくわくしてきたのです!」〈翔鶴〉「待っていて〈瑞鶴〉。ポートモレスビーまで行けば、きっとあなたにも会えるはず……」 あ、〈翔鶴〉は留守番ね。〈翔鶴〉「なんでですかーっ」 レベルまだ低いからなー。今回は〈赤城〉〈加賀〉の一航戦でやる。〈加賀〉「ここ(攻略艦隊)はゆずれません」〈翔鶴〉「うー……でも〈瑞鶴〉来たら、五航戦で育ててくださいね?」 というわけで、海軍休日を終え、攻勢再開であります。

By |2013-09-21T01:21:13+09:009月 21st, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 未分類, 雑記|アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(27) 海軍休日ふたたび はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(21)

●艦これの終焉を妄想してみる 今や飛ぶ鳥をレールキャノンで落とす勢いの艦隊これくしょん。 提督数も、新しいサーバの登場で10万を超え、20万に迫る勢いである。 だが、盛者必衰、円環の理に従っても始まりがあるものにはいつか終わりがくる。 果たして、艦これの終わりはどのようにもたらされるのであろうか? 以後は、私が妄想した艦これの終焉(イベント)である。===▼遠征艦隊、帰還せず 終焉は、遠征艦隊の帰還と共に始まった。〈天龍〉「すまねえ・・・提督、しくじった」 第2艦隊を任せている〈天龍〉が、満身創痍で鎮守府に帰還したのである。提督「おい〈天龍〉!お前、海上護衛任務じゃなかったのか!」〈天龍〉「ああ・・・くそっ、あたしとしたことが、ドジふんじまったぜ・・・」〈龍田〉「提督、失礼します――〈天龍〉ちゃん!ダメじゃない、ドックに入らなきゃ!あなた、触雷して大破してるのに!」提督「〈龍田〉!お前もボロボロじゃないか!話は後にして、ふたりともドックに――」〈天龍〉「いいから聞けっ!大事な話なんだっ!」提督「う・・・」〈天龍〉「鎮守府の港の外に機雷原が敷設されている。すぐに掃海艇部隊を編成して、航路を切り開け。このままじゃ、他の遠征艦隊までやられちまう」提督「わかった。すぐに向かわせる」〈天龍〉「よぉし、いい子だ。それと、資材とチビ(駆逐艦娘)どもは無事だ」提督「ああ、お前のおかげだ。いつも助かる」〈天龍〉「へ、そう思ってんのなら、たまにはあたしを第1艦隊に編入しろってんだ・・・ったくよぉ・・・」提督「おい〈天龍〉!しっかりしろ〈天龍〉!」===▼海上封鎖 遠征艦隊に送り出した艦艇が、鎮守府周辺に敷設された機雷によって、次々と損傷を受けるようになる。そしてそれに伴い、任務が失敗する割合も増えてくる。 それまで出撃せずに遠征艦隊を回していれば、それなりに資材が回復していたというのに、今や遠征や機雷の掃海任務に送り出す艦艇の消費する燃料と弾薬の方が、上回るようになったのだ。 備蓄していた燃料と弾薬がじりじりと減少する。 これを補うには、課金しかない、と提督の多くが財布を握りしめてアイテム屋に駆け込むが――そこには、すべての棚が空になり、しょぼくれるアイテム屋娘の姿しかなかった。 考えてみれば、道理である。アイテム屋にだって、無から燃料や弾薬が生じるわけではないのだ。今や、鎮守府周辺の海は、深海棲艦により完全に封鎖されつつあった。===▼機雷原を突破せよ その頃、第1艦隊は、はるか南泰平洋で立ち往生していた。戦艦と空母を中核とする第1艦隊は、南泰平洋の根拠地であるトラクター島で、母港に戻ることもならず、雪隠詰めとなっていた。〈長門〉「こうなっては、いたしかたあるまい。どれだけの損害を被ろうが、全艦隊が一丸となって鎮守府への航路を突破するのだ」〈陸奥〉「姉上、ですが今となっては突破こそ至難の業かと」〈霧島〉「私の計算でも、機雷原を全艦が突破できる可能性は3%未満です」〈加賀〉「そう、戦艦も空母も機雷原を切り開く能力はない。とても危険」〈金剛〉「主力艦だけで来たのが仇になってマース」〈長門〉「そのことを悔やんでも仕方ない。我々は、何としても、母港に戻るのだ。たとえ半数が沈んだとしてもな」〈扶桑〉「先頭は、私に任せていただけないかしら?」〈山城〉「姉様っ?!」〈扶桑〉「こういうのは、順番があると思うの。〈長門〉さん、あなたならそのことが分かるはず」〈長門〉「・・・ひどい人だ、あなたは。また私に、あの夜を繰り返せというのか」〈扶桑〉「何度でも。それが必要である限り」〈長門〉「分かった。先頭は〈扶桑〉続いて〈山城〉〈伊勢〉〈日向〉。その後に私と〈陸奥〉。〈金剛〉たちは最後尾だ」〈比叡〉「ちょっと待って! 私たちの方が機動力があります!前衛には向いています!」〈長門〉「だめだ。相手が機雷なら、機動力は関係ない。そして、お前たちの防御力では一発の機雷が致命傷になりかねん」〈比叡〉「ですけど!」〈長門〉「それに、こちらが逃げようとしたら、敵の追撃もあり得る。そのときこそ〈金剛〉型の出番だ。いいな」===▼鎮守府最後の戦い 満身創痍となった第1艦隊が帰還した後も、戦況は悪化の一途をたどる。 せっかく戻ってきた第1艦隊だが、出撃するどころか、資材不足で修理すらままならぬ状態でボロボロになった身体を港にさらしている。〈赤城〉「提督」提督「こんな夜中に、なんだ?」〈赤城〉「提督こそ、こんな暗い部屋で書類仕事なんて、目が悪くなってしまいますよ」提督「そうも言ってられない。なんとか燃料と資材を調達しないと。このままでは、じり貧だ」〈赤城〉「そんなにも、悪いのですか。駆逐艦娘たちにあげる燃料すらないほど」提督「いや・・・ん、そうだな。お前に隠してもしょうがないか。今や、最後の備蓄に手を出すかどうか、ってところだな」〈赤城〉「あの・・・いざとなったら、私を解体・・・いひゃい、いひゃいれふ!」提督「さんざん、今まで食っちゃ寝しておいた身で、ロクな資材にもならないくせに、解体されて楽になろうだぁ、どういう了見だ? 怒るぞ、こらっ」〈赤城〉「すみません。でも、相手が機雷原と潜水艦型だけになった今、私に出来ることは、もうこれくらいしか・・・」提督「いや、こうなったからこそ。お前には最後の仕事がある」〈赤城〉「最後の仕事って・・・いやですよ、提督を見捨てて逃げる役なんて」提督「そうじゃないって。あー、なんて言ったらいいかな」 提督は、鎮守府の床にどっかとあぐらをかいた。 〈赤城〉もまた、その隣に横座りとなる。提督「深海棲艦の狙いは、なんだと思う?」〈赤城〉「何って・・・恨みを晴らすために、船や人を襲ってるのでは?」提督「そりゃ恨みはあるだろう。けど、こうなってみると分かるが、あいつらは、俺たち人間なんか、最初から眼中にない。深海棲艦がこんな風に機雷原で航路を封鎖する手をとってたら、ハナからお手上げだった。なのに連中は、最後の最後になって、反則とも言うべき、通商破壊に出た。手を出せない深海から、機雷だけ放出して来ている。これまでこっちに合わせて海の上でドンパチやってたのに、だ。なぜだ?」〈赤城〉「そう言われても・・・嫌がらせのようにしか思えませんね」提督「そうだ。こいつは嫌がらせだ。それも、俺たち人間にじゃない。お前たち、艦娘への嫌がらせだ。深海棲艦の狙いは、お前たち、艦娘を絶望させることなんだ」〈赤城〉「私たちを戦わせ、勝てると思わせて絶望に・・・まさか、彼らの狙いは・・・」提督「お前たち艦娘を絶望させて深海棲艦にし、仲間にする気だろうな」〈赤城〉「そんな、ひどすぎます! 私たちの心を弄ぶなんて! 提督よりひどい!」提督「奴らは人間じゃないから・・・いやいやいや! なんでそこで俺? 俺ってそんなにひどい? セクハラって、そんなにひどい罪?」〈赤城〉「希望を持たせておいて、突き放すあたりが、そっくり同じ手法ですね。極刑に値する罪です」提督「濡れ衣だ! 俺はお前以外にそんな希望を持たせるようなことは・・・コホン」〈赤城〉「・・・ほら、そうやって繰り返す」提督「話を戻すぞ。連中は、最後にお前たちに絶望をたたき込むためやってくる。この鎮守府に、全力で侵攻してくる。そうしなければ、せっかくの準備が意味を持たない。このまま戦わずに勝利しても、お前たちが絶望して深海棲艦にならなかったら、連中にとっては意味がないからな」〈赤城〉「その最後の戦いに――私は必要なのですね」提督「全員が、必要だ。もう一隻たりとも失うわけにはいかない」〈赤城〉「でも、燃料と弾薬は? あと、ボーキサイト」提督「それは俺の仕事だ。なんとかする。だから、今はこらえてくれ。最後の戦いに、勝利するために」〈赤城〉「いいでしょう。でも、最後の戦いに勝利したら、覚悟してくださいね。バケツと資材と、それと・・・期待、してますから」=== かくして、提督と艦娘たちは最後の戦いにおもむくのである! ばばーん!

By |2013-07-19T00:55:55+09:007月 18th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 雑記|アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(21) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(20)

●種別ごと初代艦から、これまでを振り返る 編成場面のソート機能に「New」というのがある。 これを使えば、古くから艦隊に参加した艦娘ほど、後の方に表示される。 遊びはじめてずいぶんになるので、各艦種ごとに、初代の艦娘をピックアップしてみた。▼駆逐艦〈深雪〉(建造) プレイ開始時に私が秘書艦として選択したのは〈吹雪〉である。 だが、彼女は期間限定の敵泊地への突入で轟沈、喪失した。 彼女のあっけなく、取り返しのつかない死に私は衝撃を受け、以後、艦艇の喪失に注意するようになる。〈吹雪〉「あの、提督。そうすると今の私は……?」 おお、そこは脳内ドラマで補完してある。キミは作戦行動中に行方不明(MIA)になったが、記憶を失って漂流しているところを発見したという設定を採用した。〈吹雪〉「なんだか複雑な気分です」 まったくだ。記憶はともかく、経験値が失われたのは痛かった。〈吹雪〉「……」▼軽巡洋艦〈那珂〉(建造) 我らが艦隊のアイドル。 が、毎回のように中破大破を繰り返すので、懲罰人事として遠征艦隊(どさまわり)に配置する。こういうのも落ち目のアイドルっぽくて良い。〈那珂〉「ひっどーい! 提督の鬼!悪魔!」 やがてレベル20になったので改造のため遠征艦隊からはずしたものの、その頃には、主力艦がそろっており、〈那珂〉ちゃんの居場所はなかった。 TV版マクロス後半のリン・ミンメイみたいで、これまた味わい深い。〈那珂〉「ぶーぶー!」▼重巡洋艦〈足柄〉(建造) 美人で、そして残念なお姉さん。 それまで主力艦が存在しなかった我が艦隊に、最初に重巡洋艦として登場した時の期待は大きかった。 性能も本人が主張するだけのことはあり、戦果も期待通りにあげている。 主力艦が出そろう前の序盤の旗艦として、彼女にはたいへんお世話になった。〈足柄〉「当然よね!」 重巡洋艦はOLっぽい外見の艦娘が多いが〈足柄〉は職場でばりばり働くタイプと見た。後輩の面倒見もよく、上司からも頼りにされている。〈足柄〉「任せて!」 なのに、なぜだろう……〈足柄〉が結婚して幸せな家庭を築いている場面が想像できないのは……〈足柄〉「うるさいわね! もう時代は自立した個人の時代よ!」▼戦艦〈扶桑〉(マップ1-4ボス戦で獲得) 画面一杯に広がる砲塔の数々。 初登場がこれほどインパクトのある艦娘は、そうはいない。見ただけで、戦艦と分かるデザインである。〈扶桑〉「それほどでも……あるかも」 艦娘としての〈扶桑〉さんは豊満な癒し系お姉さんである。レベルが上がれば、航空戦艦にもなれる。〈扶桑〉「運用できるのは水上機ですけどね」 戦艦としては旧式になるが、序盤~中盤の主力艦が少ない時期、頼りにさせていただきました。〈扶桑〉「いえいえ……あの、オチとかは?」 ありません。史実がアレですので、〈扶桑〉さんには全力で幸せになっていただけるよう、全力を尽くさせていただきます。〈扶桑〉「あ、はい。こちらこそお願いいたします」※ドックの裏にて(〈足柄〉「な、なによこの態度の違いは……」)(〈羽黒〉「まあまあ、提督さんがお姉ちゃんに遠慮がないのは、お姉ちゃんのこと、それだけ親しく思っているからだと思うな」)(〈足柄〉「ま、まあね。それほどでもあるけどね! あいつがまだ新米の時に助けてやったのは、私だものね!」)(〈羽黒〉「……ちょろすぎるよ、お姉ちゃん」)▼軽空母〈祥鳳〉(建造) 初期に登場し、そして今もレベルでトップ(76)を独走しているのが〈祥鳳〉である。 装甲は薄いが、運用コストも低く、まことにリーズナブルな空母である。 正規空母が登場するまでの間、どれだけ助けられたか。 現在は、偵察機の〈彩雲〉を搭載しており、艦隊の目としての活躍がさらに高まった。〈祥鳳〉「つまり、便利にコキ使われてるってわけですね」 そこは重要なポイントだ。 便利に使える、消耗しても惜しくない(資材的な意味で)というのは〈祥鳳〉他、軽空母全般に言えることだろう。 ひたすら尽くす系の女。昔なら髪結いとか、そういう感じ。会社で言えば秘書や経理担当。メロドラマで言えば妾か愛人枠。それが軽空母である。〈祥鳳〉「もう、お妾さんとか……古風ですね」 ……そこで何となく嬉しそうなのが、頼もしいのだか怖いのだか。 情が深いので、提督が裏切ると腹を刺してくる。ガンパレの原さんのように。▼正規空母〈赤城〉(任務) なぜか任務がなかなか出てこなかったので、登場は少し遅れたが、初の正規空母である。 その航空戦力の充実ぶりと、中破大破した時のドック入りの時間と資材の消費量から、腹ぺこ慢心キャラがすっかり定着。 我が艦隊でも、資材不足で2日ほど中破したまま鎮守府の海に浮かんでいた。〈赤城〉「あの時のことは、今思い出しても恥ずかしいです」 序盤の正規空母は、新米提督にとって過ぎたるものだからな。運用コストが高いので、持っていても使えないなんてことも多い。〈赤城〉「でも、それなら戦艦も同じはずなのに……」 戦艦は、装甲が厚い。ダメージがなかなか通らないので、ドック入りする間隔は開く。出撃のたびに燃料と弾薬は消費するが、印象に残るはどうしても、ドック入りだ。 その点、序盤のお前さんは……〈赤城〉「ぶー……私だって成長したら、硬くなります」 そりゃ、なるけど。お前さんのレベルが高くなる頃には、提督のレベルも高くなって遠征艦隊が2~3常時回るから、資材不足も初期ほどクリティカルじゃないんだ。〈赤城〉「つまり、資材がボトルネックな序盤に、強いけど脆い私が登場するから、腹ぺこキャラの汚名がついちゃうんですね……これって、運営の罠?」 罠だな。恨むなら、運営を恨め。俺を恨むな。〈赤城〉「いえ、運営は恨みません。だって、任務で参加できる仕様があるから、提督に真っ先に会えたんですもの」 おおう、そう来たか。〈赤城〉「でも、提督は恨みます。私がこれだけ序盤から頑張ってるのに、最近は〈飛龍〉はまだか〈瑞鶴〉はまだかって……私より若い子がいいのね」 古女房ポジションかっ。似合いすぎだろ。

By |2013-07-19T00:55:54+09:007月 12th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 雑記|アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(20) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(19)

●戦艦のお値段 艦隊これくしょんのサーバが増設され、プレイヤー提督の数も大幅増。 ひとりひとりの提督は並行世界の住人とはいえ、10万人の提督が6隻ずつ戦艦や空母を出せば、60万隻の戦艦と空母が存在することになる。すでに数字が地球上ではなく、銀河帝国とかそっちのレベルだ。 60万隻はともかく、戦艦を何隻も保有する、というのは20世紀の初頭まではそう珍しくもなかった。というのも、工業化が進んで建艦能力があがり、世界中の富が増えたので、新興国(明治の日本も含む)は先進国から、現代の感覚で言えばかなりお安く戦艦を購入することができたのである。 しかし、エポックメーキングな〈ドレッドノート〉が登場して以降、戦艦はどんどん高性能化してゆき、お値段もぐんぐん上昇していく。 比較的分かりやすい例として、英国戦艦でみてみると・・・ 日露戦争で活躍した戦艦〈三笠〉が120万ポンド(竣工1902年)。 〈ドレッドノート〉が167万ポンド(竣工1906年)。 艦娘の高速戦艦〈金剛〉が230万ポンド(竣工1913年)。 英国の艦娘〈プリンス・オブ・ウェールズ〉が739万ポンド(竣工1941年)。〈金剛〉「えーと、ワタシのお値段はデスね~ ちょっと~」〈青葉〉「ちーっす。バックマージン絡みの黒い噂が出てますけど、どう思います?」〈金剛〉「ノーコメントでーす!」〈青葉〉「それにしても、英国の最新鋭戦艦のお値段なんか700万ポンド越えですねー、〈金剛〉さんですと3隻分ですよ」〈金剛〉「インフレを考えても、やっぱり高くなってますネ」 戦艦〈大和〉の予算が約1億4千万円。 1941年の1ポンド=17.2円で計算すると、813万ポンド(竣工1941年)。〈金剛〉「そうすると、大雑把にみて戦艦のお値段は、第一次世界大戦の前が200万ポンドで、第二次世界大戦の前が700万ポンドくらいデス」〈青葉〉「やっぱり3倍くらいにはなってますね」 お値段が上がれば、数を揃えるのが難しくなる。海軍休日も、技術の進歩と共に戦艦の値段が上がったのに、昔のようなペースで数を揃えようとしたので、各国がそろって息切れを起こしたから生じたのである。〈金剛〉「どんな時にも、先立つモノがなくてはお話にならないということですネ~」

By |2013-07-19T00:55:54+09:007月 11th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 雑記|アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(19) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(18)

●〈陸奥〉と46cm砲 曹操の話をすれば曹操が。 〈陸奥〉の話をすれば〈陸奥〉が。 前回の日誌を書いた翌日、西方海域のカレー海でボス戦でS勝利し、我が艦隊は戦艦〈陸奥〉を獲得した。 大和型戦艦が未実装の現在、艦これでは最新鋭戦艦である。 さっそく演習も含めスパルタ的に鍛え上げ、メンテが終了した本日(7/10)には、レベル48にまで上がっている。 装備も現時点で最高のものを揃えてある。 ・46cm三連装砲 ・41cm連装砲 ・九一式徹甲弾 ・21号対空電探 これにより砲戦力は、火力:153、射程:超長 にまで向上している。 また装甲:95と耐久:90も他の戦艦から抜きん出ており、なるほど、戦前の少年少女の遊ぶカルタで『む:陸奥と長門は日本の誇り』と書かれていただけのことはある。 ただ、実在の〈陸奥〉は46cm砲=18インチ砲を搭載してはいない。ワシントン軍縮条約で世界中で戦艦の建造が中断した時に、最大の砲は41cm砲=16インチ砲で、これを装備した戦艦は7隻しかなかったあった。これを世界のビッグ7と呼び、〈陸奥〉はそのうちの1隻である。 ワシントン軍縮条約では日本の保有する戦艦は、英米の6割とされた。 戦争は基本的に強い側が勝つ。そして強さを支えるのが数だ。戦争はまず何より相手より数をそろえることが大事だ。 しかし、条約で最初から相手の6割と決められた日本海軍では、この数のハンデをどうやって埋めるかに頭を悩ませることになる。 ひとつの手が、ワシントン軍縮条約で制限されていない巡洋艦をミニ戦艦として整備するというもので、〈妙高〉型がやたら砲雷撃戦に特化したのも、小さい船体にできるだけ多くの火力を詰め込もうとしたせいである。 もうひとつの手が、日本に攻め込んできたアメリカ艦隊を、全力で袋だたきにして一度の戦いで勝利する、艦隊決戦への特化である。 41cm砲よりもさらに強力な46cm主砲搭載戦艦は、こうした決戦思想から生み出された。 昭和の頃には46cm砲は、アメリカ戦艦の41cm砲よりも射程が長いから、敵をアウトレンジして叩くためにある、という説がまことしやかに流布しており、私も子供の頃にはそうした本を読んで育っている。しかし、実際には46cm砲に期待されたのは射程よりも一発のパンチ力であった。なぜなら、平時の演習でもアウトレンジな三〇キロメートル以上の超長距離砲撃の命中率はかんばしくないものだったからである。〈赤城〉「アウトレンジは空母のお仕事ですね」〈加賀〉「空母というか、艦載機のお仕事です」〈赤城〉「艦これのシステムでは、最初の空襲1回だけですが」〈陸奥〉「射程が超長なら、専用の砲撃フェイズがあるとうれしいのに」 だから当たらないから、ダメなんだってば。 41cm砲だろうが、46cm砲だろうが、昼間砲戦距離は24km~25km、それでも当たらなければ、もっと近づいての撃ち合いを想定したのである。 艦隊決戦においては、戦艦がずらりと一列に並ぶ単縦陣となる。(敵もたぶんそう) この時の戦艦の数は互いに10隻以下だろうと考えられていた。この数では、1隻あたりの戦力比率が大きい。より早く敵の1隻を戦闘不能にすれば、一気に有利になる。 なので、艦隊決戦では、可能であればこちらの戦艦2隻以上で敵の戦艦1隻を集中攻撃し、とにかく1隻でも早く無力化させよう、と考えていた。〈金剛〉「おう、正しいデース。私たちの戦いでも、敵の戦艦が序盤で沈めば有利になりマース」〈霧島〉「計算の上では〈金剛〉お姉様の言う通りですわ」〈比叡〉「でも、実際にはどれを狙うかは、ランダムですよね」〈榛名〉「提督さんの中には、自分に選ばせろと考えている人も多いみたいなんですが」 理想はそうだが、演習でも艦隊決戦で1隻の敵を複数の戦艦で集中砲撃するというのは、なかなかうまくいかなかった。戦闘が激しくなれば、敵味方の動きも複雑になっていく。 さらに撃ち合いになって艦に被害が出ると、1隻の艦内でも統一射撃管制が困難になることがある。戦争が始まってからは砲塔1つ2つがばらばらに生き残っている場合でも有効な砲撃ができるよう、管制要員を分散配置させるようになる。 また、〈金剛〉型高速戦艦は、敵にうかつに突っ込まないよう注意されている。理由は打たれ弱いから。〈霧島〉「第三次ソロモン海戦・・・ですわね」〈比叡〉「頑張ったんだけどなぁ・・・」 ありがたいことに、艦これでは一方的な空襲は最初の1回だけ、夜戦は必ず砲撃戦の後で、プレイヤー提督側が選択できる(敵に夜戦を強制されない)と、史実とは違う戦艦に優しいルールになっている。 また、バケツ(高速修復材)の存在のおかげで、損傷を受けた戦艦がすぐに復帰できるというおまけつきである。史実ではボロボロになったらそのまま戦争が終わるまで復帰できないこともあったのだから、なんという厚遇であろうか。〈金剛〉「むしろ、沈むまで戦えというブラックな職場になった気がしマース」 いいから、出撃だ。メンテが終わって新しい艦娘も実装されたし、何より我が艦隊には最後の戦艦〈長門〉が来ていない。まずは北方海域3-3:アルフォンシーノ方面だ。〈赤城〉「このマップは空母2隻が必須ですね」〈加賀〉「一航戦の出番でしょうか」 いや、なんか敵艦隊の対空能力が高くてボーキサイトの消費がすごいらしいので、軽空母に行ってもらおう。〈祥鳳〉に彩雲偵察機を搭載してある。 新しい提督プレイヤー諸氏も参加したことだし、まだまだ戦いは続くのだ!〈北上〉「提督っち~、それ未完フラグ」

By |2013-07-19T00:55:54+09:007月 10th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 雑記|アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(18) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(17)

新型艦娘、大募集  キス島撤退作戦(3-2)をクリアしたことで、3-3へと行けるようになったが、そろそろ、先に進むよりは新しい艦娘をゲットしたいものである。▼優先度「高」:戦艦〈長門〉〈陸奥〉 〈長門〉と〈陸奥〉は言うまでもなく、世界のビッグ7である。 〈大和〉〈武蔵〉が建造されるまでは長く連合艦隊の旗艦は〈長門〉が務め、国民の間の知名度は高かった。 この2艦を望む最大の理由は、貫通力の不足を感じることが多くなったからである。 艦これにおいては、砲撃戦に内部でいろいろ処理をしているっぽく、当たってもダメージがろくに通らない場合と、コレは弾薬庫を誘爆したろ、と思われる大ダメージが出る場合がある。 この時代の戦艦というのは、実に堅牢に作ってあると同時に、どうしても脆いところが残されている。というのも、巨大な艦のすべてを分厚い装甲で覆うわけには、いかないからだ。あまりに重くなりすぎてしまう。 そこで、守らねばならない部分を堅牢に作り、そうでないところは壊れても問題ないような設計にする。いわゆるバイタルパート(VitalPart=重要区画)という概念である。 主砲や艦橋、機関などをバイタルパートとして装甲で囲めば、一発や二発、直撃を受けても戦闘力は低下しない、という設計思想である。 しかし、古い戦艦には、このバイタルパートの設計に欠陥があった。高速戦艦の〈金剛〉型も、超弩級戦艦である〈扶桑〉型〈伊勢〉型も同様の欠陥がある。〈金剛〉「それはもしかして、改装工事で強化されたところデスカ?」 その通り。甲板部分の装甲だ。〈金剛〉「Oh...確かに、上からの攻撃には弱いデス」〈扶桑〉「私もそうですわね。上から責められると、ちょっと・・・」〈伊勢〉「私と〈日向〉は、装甲をちょっと増量してみたけど、やっぱり甲板は薄いね」 こうなったのは、キミたちの基本設計が、第一次世界大戦の経験が得られる前だったことに起因する。〈金剛〉「第一次世界大戦の経験というと……ドッカーバンク海戦や、ユトランド沖海戦デスネ」 そう。戦艦の砲撃力が向上した結果、砲戦距離は日露戦争の日本海海戦よりもさらに伸び、1万mを超える遠距離砲戦となった。こうなると、砲弾は艦の側面ではなく、上面に集中して命中するようになる。 それまでのバイタルパートは、側面から命中する前提で作られていたので、上と下は死角だったのだな。〈伊勢〉「後は弾薬庫が誘爆するとまずいんだよな。火災とかでさ」 内側からの爆発だからね。外側がいかに堅牢でも、中で誘爆したのではひとたまりもない。そういうこともあって、第一次世界大戦以後の戦艦はやたらめたら頑丈に進化していくんだけど、そこで海軍休日(1922~1936年)が発生して、古い戦艦を代替わりできなくなっちゃった。 海軍休日前の最後の戦艦である〈長門〉(1920年竣工)と〈陸奥〉(1921年竣工)は、だから〈大和〉が竣工する1941年まで20年もの間、最新鋭戦艦であり続けたんだ。 艦これでは〈大和〉〈武蔵〉がまだ登場していないから、〈長門〉〈陸奥〉が砲力でも防御力でもトップクラス。敵の深海棲艦の戦艦が頑丈になってきたから、これからの戦いではこの2隻がどうしても欲しい。〈金剛〉「ヘー」〈扶桑〉「そう……ですか……」〈伊勢〉「ま、いいけどさー。若い子の方がいいのは男の性ってね」 あ、いや、もちろん皆さんにも頑張っていただきますよ!▼優先度「中」:空母〈飛龍〉〈瑞鶴〉 〈蒼龍〉がいて、〈飛龍〉がおらず。 〈翔鶴〉がいて、〈瑞鶴〉がいない。 なんとなく、バランスを欠いている感じがするので、この2隻の相方である空母にも、来ていただきたい。 戦力的には、まあ、いなくても問題なく回るのであるが。▼優先度「中」:軽空母〈瑞鳳〉 軽空母〈祥鳳〉の相方である。 戦力として見た場合、燃料と弾薬の消費が激しい正規空母よりも、軽空母の方がいろいろと扱いやすい点も大きい。特に我が艦隊の〈祥鳳〉は最初の空母ということもあって、レベルも一番高く、ここぞというところで頼りになる。〈瑞鳳〉にもぜひ頑張っていただきたい。▼優先度「低」:駆逐艦〈雪風〉 気が付けば、駆逐艦必須のマップ3-2「キス島撤退作戦」も終了した。〈雪風〉の必要性は下がったが、なんといっても幸運艦である。いつかは出会いたいものだ。▼優先度「低」:軽巡〈鬼怒〉〈阿武隈〉 このあたりになると、現状ではコレクションを揃え、図鑑を埋めることが主目的になる。 ところで、将来は外国艦艇が参加する可能性もあるということであるが、WW2で日本の同盟国だったドイツ海軍の艦艇は〈ビスマルク〉〈ティルピッツ〉をはじめ、元は男性の政治家や軍人の名前を冠している艦が多い。ここはやはり、艦娘ならぬ艦漢(かんかん)として、男の子でやっていただくというのはどうだろうか。 そしてもちろん、そう、中破した時には……(ろくろを回す仕草)

By |2013-07-19T00:55:54+09:007月 4th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌, 雑記|Tags: , |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(17) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(8)

●期間限定海域マップ3「湾内突入」  ひたすら任務をこなし、遠征を繰り返して資源を貯めることしばし。  ある程度の資源が蓄積された。  石油:8000+  弾薬:8000+  鋼鉄:4000  ボーキサイト:8000+  高速修復材(バケツ):26  まずまずの、物資備蓄である。  同時に湾内に突入する、第1殴り込み艦隊も編成される。 旗艦:空母〈赤城〉改 紫電改2×20、零戦52型×10、彗星艦爆×20、流星艦攻×32  航空戦艦〈扶桑〉46cm三連装砲、35.6cm連装砲、21号対空電探、瑞雲偵察機×10 航空戦艦〈山城〉35.6cm連装砲×2、21号対空電探、瑞雲偵察機×10 戦艦〈霧島〉改 41cm連装砲、35.6cm連装砲、15.5cm三連装副砲、零式水上偵察機×3 軽空母〈祥鳳〉改 零戦52型×18、彗星艦爆×12、天山艦攻×12、応急修理女神 軽巡洋艦〈名取〉改 20.3cm連装砲、12.7cm連装高角砲、61cm四連装(酸素)魚雷  予備艦(損傷時交代艦) 航空戦艦〈伊勢〉35.6cm連装砲×2、12.7cm連装高角砲、瑞雲偵察機×11 軽空母〈隼鷹〉改 零戦52型×18、彗星艦爆×18、天山艦攻×18、応急修理要員 軽空母〈飛鷹〉改 零戦52型×18、彗星艦爆×36、応急修理要員 軽巡洋艦〈五十鈴〉改 20.3cm連装砲、12.7cm連装高角砲、61cm四連装(酸素)魚雷  轟沈で艦娘が失われるときついが、そうでなければ、ある程度の目算を立てての攻略が可能である。  何より、期間限定マップは、6月5日まで。これを逃せば、敵泊地に捕らえられている正規空母〈翔鶴〉を救出する機会が失われるのだ。 〈赤城〉「え、そんな話、初めて聞きましたよ?」 〈祥鳳〉「どこにも書いてないわよ。そんなこと」 〈電〉「でっちあげなのです!」  ええいうるさい。ゲームというのは、こうやって脳内ドラマを妄想して楽しむのだ。  期間限定海域マップは、通常のマップと違い、1回ボス戦に勝利してもクリアとならない。連続した攻勢を仕掛けなくてはクリアできない上、時間の経過と共に敵戦力が回復してしまうのだ。  それゆえに、攻略をかける時には、修理のためのバケツ(高速修復材)と資材の備蓄が必須となる。  さらに、「湾内突入」マップは特別なボス敵として泊地棲鬼と空母フラグシップ、エリート艦隊が最奥にいる。万全の状態で挑んでも、かなりの強敵だ。加えて、潜水艦の攻撃もしのがなくてはいけない。  潜水艦相手は諦めて、空母と戦艦ばかりの艦隊編成も考えなくもなかったが、その場合、途中で潜水艦の雷撃で損害を被れば帰還せざるをえない上、現時点での艦隊のボトルネックは、資材とバケツである。無駄に損害を受ける危険は冒せない。  そこで、艦隊最後尾の1隻は、対潜戦能力に優れた軽巡洋艦に守ってもらうこととした。レベル30の〈名取〉改は対潜41、レベル21の〈五十鈴〉改は54もの対潜能力がある。空母の爆撃と合わせれば、十分な護衛だ。  作戦開始!  いきなり3連続で、敵ボスにたどりつけないというアクシデントに見舞われる。  最初の敵前衛艦隊を排除するところで空母や軽巡洋艦が大破して引き返したり、最後の湾の手前で、ルーレットによって道を変更させられたり。  ボスにたどりついてからも、苦戦は続いた。  今度は2連続で敗北と戦術的敗北。ボスの泊地棲鬼のヒットポイントを削りきることができないまま、その周囲の護衛艦隊に艦隊がぼこぼこにされてしまったのだ。 〈霧島〉「うう……私の完璧な計算が……」  不甲斐ないのが眼鏡な知的美人〈霧島〉さんである。やたら敵の弾が当たる。そして誘爆するのか、すぐに中破、大破の判定を受ける。高速戦艦〈金剛〉4姉妹は、高い機動性の代わりに防御力に難があるのだが、これでは困る。それこそ“計算が立たない”。 〈霧島〉「提督? なんだか目が怖いですよ……いやっ! いやああっ!」  〈霧島〉から41cm砲をはぎとり、航空戦艦〈伊勢〉に回す。 〈伊勢〉「ええっ? いいのかい? 正直、パラメタで言えばあたしが一番、装甲は薄いぜ? あたしは80だけど、〈扶桑〉〈山城〉姉妹は89。〈霧島〉だって84だ」  こういうのは、数字じゃない。どういうわけか、お前は敵の砲撃を受けてもダメージがあまり通らない。その幸運(確率の偏り)に賭ける。 〈伊勢〉「分かった。ごめん〈霧島〉、後で返すから」 〈霧島〉「大事に使ってくださいね?」  すでにこの時点で、バケツ(高速修復材)は10個以上消耗していた。負けてるわけだから、損害が大きいのは道理だが、だとしてもこの流れはよくない。  そして、この流れを変えたのが、やはりあの艦娘であった。 〈名取〉「あ、あ、あ……当たってくださ~~~いっ!」 〈泊地棲鬼〉「ギャアアアッ!!」  夜戦で酸素魚雷を敵ボスにたたきこんでトドメを刺したのである。  雷装パラメタ99(酸素魚雷込み)は伊達ではない。ここぞという時に頼りになるヤンデレである。  酸素魚雷は、魚雷のエンジンを回すのに圧搾空気ではなく、純酸素を利用している。そのため、他の魚雷であれば発生する空気の白い泡が航跡として発生せ ず、敵に発見されることなく、その脇腹に突き刺さるのである。撃たれた側の艦の水兵の目撃証言から酸素魚雷が『青い死神』と呼ばれたという、まことしやか な噂もあるほどだ。  〈名取〉の一撃で初勝利が得られると、その後、流れは一気にこちらに傾いた。 [...]

By |2014-04-22T13:29:57+09:006月 4th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(8) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(7)

●空母と基地航空隊  我が艦隊の正規空母は、今もって〈赤城〉1艦のみである。  これは、艦隊に配属されたばかりの〈赤城〉が、いきなり大破して大量の鋼材をむさぼる(当時は枯渇状態だったので、しばらく放置)という暴挙をやってのけたからである。  正規空母1隻で、この体たらくである。もしこれが2隻になったら、艦隊の兵站は崩壊しかねない。ドロップ品であればともかく、わざわざ生産してまで手に入れようとは考えない。  また〈赤城〉加入前に、すでに軽空母〈祥鳳〉と〈隼鷹〉が戦力化していたことも大きい。これら2艦のうち、特に〈隼鷹〉は搭載機数も多く、正規空母に引けを取らない航空戦力を運用でき、さらには資源の消費量も常識的な範疇に収まっていた。  その後も、軽空母は数を増やしていき、現在では〈隼鷹〉と同じく商船改造空母の〈飛鷹〉も加わっている。艦隊の最大数が6隻というゲームの仕様もあり、 正規空母は〈赤城〉の1隻で、後は必要に応じて〈祥鳳〉〈隼鷹〉〈飛鷹〉を艦隊に組み込めばそれで足りるようになっている。これらはいずれもレベル25以 上になっており、搭載機も零戦52型、流星艦上爆撃機と一世代上だ。さすがに装甲と耐久力は低いが、誘爆して沈まないように、応急修理要員を装備してい る。艦隊がまだ弱かった頃からの付き合いであるこいつらが沈むと、さすがに立ち直れそうにない。  艦これのプレイヤー提督は、空母は兵站に多大な負担をかけ、しかもすぐにボロボロになって回復に時間がかかる、という印象を抱いている人も多いだろう。  そしてそれは、ほぼ間違いない。  空母とは、戦力を維持するのがとても大変な兵器なのだ。  戦闘において、空母そのものが攻撃の対象となるのは、これは致し方ない。なので艦隊の他の全艦艇は、空母を守るためにある。空母機動艦隊が空母を中心に置き、護衛艦艇を周囲に配置した輪形陣を組むのも、そのためである。  ミッドウェイ海戦で主力空母4隻を一気に失った日本海軍はさらに徹底していて、空母艦隊と敵との間に、戦艦を中心にした前衛艦隊というのを置いて、敵へ の警戒と、いざという時の盾役を担わせている。さらに戦争の後期になれば、後方に置いた空母艦隊とは別に、前方に装甲空母を配置して、ここを中継基地に敵 空母にアウトレンジ攻撃を仕掛けようと画策するほどである。  ミッドウェイ海戦というのは、それほどに日本海軍に強い衝撃を与えたのである。  アウトレンジにこだわったのは、互いに距離を詰めての空母同士の戦いが、せいぜい相打ちにしかならない現実があった。相打ちでは、生産力に勝るアメリカ 海軍に勝てない。日本にとっての勝機は、こちら側だけが相手に一方的にダメージを与える作戦にしかなかった。日本海軍のたてる作戦はどんどん巧妙で複雑に なり、ちょっとしたトラブルで瓦解してしまう現実味のないものへ変わっていく。  しかし、日本海軍のこうした努力は実ることなく終わる。  空母機動部隊を再建することはできても、それだけでは意味がない。空母はあくまで航空機を運用するための洋上移動基地であり、搭載された航空機そのものが戦力であるからだ。  日本海軍とて、母艦航空隊の育成に力を注がなかったわけではない。しかし、アメリカと違って戦前の日本では自動車も飛行機も、ほとんど存在しなかった。民間のパイロットは少なく、大量に育成するための組織や資源を手に入れることもできなかった。  苦労して育てた母艦航空隊も、南太平洋の消耗戦によって失われていき、新たな機体の開発もさまざまな制約からうまく軌道にのらなかった。  太平洋の戦いも後半になると、日本海軍は空母機動部隊を再建するよりも、トラックやサイパンなどの島に作った航空基地に航空隊を配置し、その戦力 で戦おうと計画するようになる。空母は沈むが、島は沈まない。それに、地上配備であれば、空母搭載機に比べて大きさや運用面で自由がきき、より高性能の機 体が開発できる。  アメリカ海軍が空母を連ねて島に攻め込んできた時に、空母機動部隊と基地航空隊とが連携して戦えば、戦力差をくつがえして互角以上の戦いが可能だと考えられたのだ。  しかし、日本海軍のこうした努力もまた、実ることなく終わる。  アメリカ海軍は、艦これで言えば重課金プレイヤーで資源もバケツも使い放題である。彼らは、何度も何度も、艦隊を出動させて日本海軍に揺さぶりを かけた。日本海軍は、これに対応できない。出撃すれば、燃料がなくなる。機体も整備しなくてはいけない。日本海軍の基地航空隊も、空母機動部隊には、何度 も出撃するだけの資源もバケツもないのである。アメリカ海軍に振り回されているうちに、ロクな戦果もあげることなく、再建した航空隊は消耗してしまう。そ してそこに、アメリカ海軍が主力を率いてやってくるのだ。  結局のところ、負けようが作戦が失敗しようが、何度でもやり直せるアメリカ海軍に、たとえ一度や二度はうまく作戦が決まって勝利しても、何度も同じ作戦を行う余裕のない日本海軍に勝ちの目など、最初からなかったのである。  ありがたいことに、艦これでは、こちらが消耗したところに敵が攻めてくることはない。  プレイヤー提督が「さて、今日のウチの娘たちはどうしているかしら」とブラウザでつなげたら、炎上する鎮守府と、港に押し込められたまま沈む艦娘たちの阿鼻叫喚を見せられたりはしないのである・・・しないよね?  であればこそ、プレイヤー提督は、艦が修理され、資源が十分に貯まるまでじっと我慢して、それから戦いに挑むことも可能であり――  そしてそれこそが、史実の日本海軍には、いかに望んでもかなわぬことであったのだ。

By |2014-04-22T13:23:09+09:006月 3rd, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(7) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(6)

●近代化改装  軍艦、特に大型艦の寿命はそこそこ長い。  戦争がなかったら、10年20年は普通に現役だし、長いのになると30年40年と改装を続けながら海に出ることもある。  21世紀の現代でも、アメリカ海軍のニミッツ級空母は50年の運用を前提に建造と改修が行われており、一番艦の〈ニミッツ〉が1975年に就役し、今も現役である。  このへんは、お金の問題もある。艦これのプレイヤー提督なら同意するだろうが、苦労して手に入れた艦があっさり寿退役して、「提督さん、お世話に なりました。私、これからカレと幸せになります」と旅だってしまわれては、「相手の男(艦?)を殺してやる!」と叫びたくもなるだろう。艦娘には、永遠に 手元にいて欲しいと願ってしまうのが父親……じゃなくて、海軍側の事情というものだ。  しかし、そうは言っても時代が移ろえば、必要とされる機能も変わってくる。艦娘にいつまでも綺麗でいてもらうためには、ファッション(装備)は新しいものに切り替えなくてはいけない。  艦これでは、戦艦を改装すると、砲塔が新しくなったり、水上偵察機が新型になったりする。砲塔はともかく、なぜ偵察機、と思われるかもしれない。実は、太平洋戦争が始まる前まで、将来の戦艦には航空機の支援が必須、と考えられていたのだ。  それは、戦艦の主砲の性能がアップし、砲戦距離が昔の1万mくらいから3万m以上にぐん、と伸びたことが背景にある。大砲の弾は遠くに届いたとしても、 じゃあ、それが命中するのか? という問題が生じたのだ。何せ、遠くまで届くということは、発射してから命中するまでの滞空時間もかかる。発射して1分く らいして相手に届くのだから、こりゃ、狙って撃っても当たらないんじゃないか? と考えられたのだ。  そこで、少しでも命中率を上げるために考えられたのが、偵察機を艦隊の上空に飛ばし、砲撃の観測をさせようというものだった。戦艦の多くに水上偵察機が搭載されたのも、最初は遠くの敵を発見するというよりは、砲撃戦の観測用であったわけだ。  そのあたりも反映してだろうか。艦これでは、水上偵察機を搭載することで、偵察能力だけでなく、命中率が向上している。  実際には、敵味方の戦艦が悠長に観測機を飛ばして砲撃を照準しつつ殴り合う白昼堂々の艦隊決戦など太平洋戦争では発生せず、夜中に近距離で殴り合う暗闇 デスマッチとか、はるか彼方から空母艦載機だけが波状攻撃して戦艦が海の藻屑になる戦艦にとってミスマッチな戦いばかりがWW2の太平洋の戦いでは発生し ている。  良い戦術とは、相手に実力を発揮させないことである。WW2の戦艦は砲撃戦に特化した優秀な軍艦だったが、それゆえに、まともな砲撃戦をさせてもらえなかったのだ。 ●期間限定海域「警戒線突破」成功!……だが、「湾内突入」で攻勢頓挫  さて、地味にレベル上げと日々の任務を達成しながら、第2、第3艦隊に遠征任務をこなさせて、物資を貯めていくことしばし。  物資の備蓄が石油も弾薬も鉄も3000を超え、ボーキサイトにいたっては8000オーバーとなった。あまり危険な任務に空母を投入しないので、艦載機の 損耗が低く抑えられているのである。史実の日本海軍は、空母艦載機部隊を地上に配置して航空優勢をかけては、消耗するという悪循環に陥ったが、その愚はお かさない。  いよいよ物資が貯まったので、期間限定海域「警戒線突破」への攻勢を開始する。  我が第1艦隊の陣容は以下の通り。  旗艦:空母〈赤城〉改 零戦52型×20、零戦21型×10、彗星艦爆×20、97式艦攻×32   軽空母〈祥鳳〉改 零戦52型×18、彗星艦爆×12、97式艦攻×12、応急修理女神  戦艦〈霧島〉改 41cm連装砲、35.6cm連装砲、15.5cm三連装副砲、零式水上偵察機×3  重巡洋艦〈足柄〉改 20.3cm連装砲、12.7cm連装高角砲、61cm四連装魚雷、零式水上偵察機×2  重巡洋艦〈羽黒〉 20.3cm連装砲、61cm四連装魚雷、零式水上偵察機×2  軽巡洋艦〈名取〉改 20.3cm連装砲、61cm四連装(酸素)魚雷、21号対空電探  空母2隻を中心とする高速艦隊である。  ……あれ〈名取〉? お前さん、そのレーダーどうした? 〈名取〉「あ、〈五十鈴〉ちゃんから奪……貸してもらいました」  ……うん、分かった。ほどほどにしとけよ?  「警戒線突破」マップでは、途中で巡洋艦中心の前衛艦隊と、潜水艦隊2つと激突するが、潜水艦については諦めることとして・・・よし、出発! ===ドッグの裏にて 〈五十鈴〉「もがー、もがもがー」 〈隼鷹〉「わ、〈五十鈴〉どないしたんや。お前、対潜水艦用に期間限定海域行くんやなかったんか?」 〈五十鈴〉「もががーっ!」 〈隼鷹〉「あー、なんか分かったわ。分かりたくないこととか、全部」 ===  しかし、ここで〈名取〉が大活躍をする。必殺の酸素魚雷による雷装99のパラメタが夜戦で炸裂したのだ。敵のエリート戦艦にバックスタブで忍び寄り、クリティカルヒットを連発する。ここぞというところで頼りになるヤンデレである。  もちろん、無傷とはいかないが、20個以上貯めておいた緊急修理バケツをざぶざぶ使って、攻勢を繰り返す。そして思っていたよりは簡単に、マップ「警戒線」突破はクリアすることができた。レアアイテムの46cm三連装砲も獲得である。  続いて、少し時間を置いて「湾内突入」マップである。  航空戦艦中心の陣容ということで、艦隊を再編成して〈扶桑〉〈山城〉姉妹に頑張ってもらう。  旗艦:空母〈赤城〉改 零戦52型×20、零戦21型×10、彗星艦爆×20、97式艦攻×32   航空戦艦〈扶桑〉46cm三連装砲、35.6cm連装砲、21号対空電探、瑞雲偵察機×10  航空戦艦〈山城〉35.6cm連装砲×2、21号対空電探、瑞雲偵察機×10  戦艦〈霧島〉改41cm連装砲、35.6cm連装砲、15.5cm三連装副砲、零式水上偵察機×3  軽空母〈祥鳳〉改 零戦52型×18、彗星艦爆×12、97式艦攻×12、応急修理女神  軽巡洋艦〈五十鈴〉改 20.3cm連装砲、12.7cm連装高角砲、61cm四連装(酸素)魚雷  航空戦艦といっても、瑞雲偵察機を除けば搭載しているのは主砲と電探である。  ……あれ、今度は〈五十鈴〉なのか? 〈五十鈴〉「ま、〈名取〉センパイには謝ってもらいましたし。引っぱたきましたけど」 [...]

By |2014-04-22T13:21:06+09:006月 1st, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(6) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(5)

●主力艦配備状況 少しずつ、主力艦がそろってきた。 〈名取〉「……」 ・戦艦 〈扶桑〉※航空戦艦に改造 〈山城〉 〈伊勢〉※航空戦艦に改造 〈霧島〉※改造済み  〈扶桑〉と〈山城〉は姉妹艦、つまり基本設計が同じ艦である。 姉妹艦は、性能が近いため、艦隊を組ませて行動するのに適している。 いつも一緒の仲の良い姉妹というわけだが、妹が心配でたまらない〈扶桑〉さんは、我が艦隊に〈山城〉がいない頃から「〈山城〉大丈夫?」などと空中に向 かって語りかけていて、たいへん怖かった。  少々苦労したが〈山城〉を獲得できたことは、提督である私にも、他の艦娘にとっても、精神の安定に良いことで あった。 〈伊勢〉は〈扶桑〉〈山城〉の発展改良型である。〈扶桑〉さんが、ああみえて〈伊勢〉型戦艦にライバル心旺盛なため、バランスを取るため〈扶桑〉さん優先でレベルアップや、装備の改良は進めている。  〈霧島〉は高速戦艦だ。眼鏡さんで、いかにも頭が良くてドジばっかりしてそうである。機動力が高いので、小型艦や空母を引率させて出撃させることが多い。装甲が若干弱かったが、改良型になってこちらも十分になってきた。今後の同型艦の登場が期待される。 戦艦は一度出撃させると燃料も弾薬もしこたま消費するため、ここぞという作戦以外では、港に浮かべてある。史実でも〈大和〉が、南太平洋で激戦が続く間 も、なかなか停泊地から動かないので〈大和ホテル〉と揶揄されていたが、こうして提督の側に立つと動かせなかった気持ちがよくわかるというものだ。 〈名取〉「……」 ・正規空母 〈赤城〉※改造済み  正規空母は、現時点で〈赤城〉1艦のみ。正規空母はたいへん強力なのだが、どうしても空母の特質上、攻撃に脆い。おかげで資源がどんどんなくなる。  …… ひょっとしたら、〈赤城〉さんだけで、他の空母ならここまで資源は食わないのかもしれないが、何にしても今は〈赤城〉さんを養うので手一杯である。ツイッ ターをながめたところ、他の艦隊でも腹ぺこキャラが板についているようだ。強いけど、燃費が悪い。fateのセイバーさんポジションか。 〈名取〉「……」 ・軽空母 〈祥鳳〉※改造済み 〈隼鷹〉※改造済み 〈飛鷹〉 〈鳳翔〉 〈龍驤〉  我が艦隊の実質的な主力が、この軽空母艦隊である。陣容もそれなり。特に〈祥鳳〉と〈隼鷹〉は出撃回数が多いせいで、レベルも上がり改装を施して流星爆撃機や、零戦52型などの新型機を搭載している。 燃料や弾薬の消費は正規空母よりも低い上、戦闘力はほぼ互角。敵に空母がなければ、搭載機の少なさもそれほど気にならない。 ただし、レベルが上がると、損傷の修理には時間がかかるようになる。ちょっとした修理に1時間とか2時間とかの時間が必要なので、こまめに任務をこなして修理用資材(バケツ)の備蓄が必要となってくる。  あと、主力艦以外として〈川内〉がついに参入。〈川内〉型そろい踏みで第3艦隊が運用できるようになった。これで、遠征艦隊が2つになる。 第2艦隊は、固定で海上護衛任務を回し続け、第3艦隊はそのときの資源備蓄に応じて、タンカー護衛や、資源輸送、鼠輸送などを実施している。地道に経験点も入るので、レベルの低い駆逐艦の育成にも使っている。 〈名取〉「……」  ところで〈名取〉。『巨人の星』のお姉ちゃんのように物陰からじっと見るのやめてくれないかな。 〈名取〉「……」  えーと。駆逐艦、食べる? 〈名取〉「いりません。これ以上駆逐艦を食べても、雷撃能力限界値なので上がりませんから」  ああ、そういえばもう、雷装が99(酸素魚雷込み)まで上がってたっけ。 当たればでかいんだよなぁ……当たれば。 〈名取〉「どうせ、私は外してばっかりのダメな子です」  いやいや、艦隊決戦では使わせてもらうって。 〈名取〉「そう言って、こないだだって〈五十鈴〉ちゃんを連れてったじゃないですか。騙されません」  ああ、あれはほら。〈五十鈴〉が成長したらレーダーが手に入るとか聞いて…… 〈名取〉「そうですよね。私なんか、成長しても代わり映えのしない酸素魚雷が手に入るくらいですし。もうお役に立てませんよね」  むむむ。 〈名取〉「いいんです、私。どうせ旧式艦ですし。でも、時々は、若い子の引率、任せてくださいね?」  ああ、はい。分かりました。 というわけで、しばらくは軽巡洋艦や駆逐艦など水雷戦部隊の育成に励んでみたい。 レーダーも手に入れたいし。

By |2014-04-22T13:14:38+09:006月 1st, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(5) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(4)

●潜水艦との戦い 戦艦〈扶桑〉と空母〈赤城〉が登場し、いよいよ陣営も整ってきた我が艦隊。 ここは、もう一度期間限定の『敵泊地に突入せよ』マップに挑戦してみよう。 最初に挑戦した時には、途中で潜水艦にぼこぼこにされたあげく、ボス戦で水上機母艦〈千代田〉と駆逐艦〈吹雪〉が轟沈した死のマップである。 この潜水艦というのは、実にやっかいな軍艦である。 艦これでの敵潜水艦は、海面から腕がにょろーんと伸びた、まるで妖怪“船幽霊”ぽいイメージの敵だ。怪談話では、夜の海で船に乗っていると、海から“船幽霊”が現れて「ひしゃくー、ひしゃくを寄こせー」と言ってくるのだが、うっかり供養のつもりでひしゃくを渡すと、船の中に水を汲まれて船が沈むのである。 艦隊これくしょんの敵が、沈んだ船の怨念が原型であるならば、潜水艦型の敵とはまさに、この“船幽霊”に他ならない。海に潜って姿を消せるあたりも“船幽霊”っぽい。 潜水艦は、海に潜ることができる軍艦だ。初期の潜水艦は、空気や動力の関係から、長時間の潜水が難しかった。海の上であれば空気(酸素)がふんだんにあるので、石炭や石油を燃やして、その力で動くことができる。しかし、海の中では、石炭や石油を燃焼させる空気がない。そこでWW2頃の潜水艦は、潜った後は電池を使った。海の上では石油を燃やして動き、そのついでに電池も充電し、敵と戦闘となれば海に潜って電池で動くのだ。ずっと潜りっぱなしはできないので、初期の潜水艦は『可潜艦』とも呼ばれる。 水上艦同士の戦いで効果を発揮する大砲や魚雷は、海の中にいる潜水艦には無効である。そこで、対潜水艦用の爆弾、いわゆる爆雷が必要とされる。 艦娘の中で爆雷を装備しているのは、軽巡洋艦と駆逐艦だ。特に軽巡洋艦の〈五十鈴〉と〈由良〉は対潜能力が40もあり、潜水艦が登場するマップでは心強い。 航空機からの爆撃も、浮上航行中か浅い深度で航行中の潜水艦相手には有効である。あと、横隊にするとダメージが増える。最初、いつものように単縦陣でつっこんで、ダメージが1点とか2点とかしか通らなかった時には、泣きそうになった。 艦これの時代の後、潜水艦はさらなる進化を遂げる。原子力動力の原子力潜水艦が誕生したのである。燃料を燃やさず核分裂反応からエネルギーを引き出す原子力は、酸素を必要としない。長時間の潜行と水中での高速発揮が可能であるため、対処がとてもやっかいな敵だ。また、潜水艦の持つ見つかりにくさを利用して、冷戦時代には多くの原子力潜水艦が、潜水艦発射型の核ミサイルを搭載して海に潜んだ。 もし、核戦争が奇襲的に発生して片方の勢力が火の海になったとしても、核ミサイルを搭載した原子力潜水艦が海の中で生き残っていれば、それで反撃を行うことができる。核ミサイルをつきつけあった相互確証破壊とは「ワシが負ける時には、お前も道連れじゃ」という実に覚悟完了した戦略である。そのへん、21世紀はだいぶ理性的な時代になったと言える。 理性的な時代の遊びが可愛らしい女の子を軍艦にしちゃう艦隊これくしょんというゲームなのはどうかと思われるむきもあるだろうが、大丈夫。そのうち、イギリス海軍とかが参戦してくれて、こちらはきっと可愛いらしい男の子を軍艦にしてくれてバランスを取ってくれるに違いない。インド出身のマハラジャーな男の子とか、グルカ兵っぽい男の子とか、メイド服で女装した男の子が! 根拠はないが、21世紀は理性の時代だから!●敵の補給艦をたたけ 『敵泊地に突入せよ』マップに突入を開始して数日が経過した。 ようやっとマップ1『前哨戦』をクリアしたが、そこで弾や油が尽きてしまう。 敵にエリート艦が存在していて、味方に相応の損害が出るので、再び2個しかないドッグの前には、損傷した艦娘による長蛇の列ができている。 少し目先を変えて、『南西諸島海域』のバシー島沖へと向かう。 この海域には、敵に補給艦が出てくる。補給艦を対象とした任務もあり、これを実行して資源を手に入れようという魂胆だ。 だが、これは残念ながら失敗に終わった。 補給艦は攻撃はしてこないが、意外と沈めにくい。また、このあたりのマップともなると、敵にエリート艦がちらほら見えるようになって、手痛い反撃も受ける。今の我が艦隊では、任務を達成して手に入る資源より、修理などで出ていく資源の方が多いのだ。 補給は、軍がその戦力を維持するために必須の存在である。特に燃料と弾薬の重要性は、艦これを遊んでいるプレイヤーには言わずもがなのことであろう。 加えて、日本やイギリスのような海洋国家の場合は、戦略物資の輸送を担う輸送艦が途切れることなく海を渡ってくれないことには、経済が壊死してしまう。 補給艦や輸送船を守るためには、補給艦や輸送船にとっての脅威を排除すればよい。 かつて商船にとっての最大の敵は、巡洋艦、フリゲートだった。そして巡洋艦、フリゲートを駆除する一番の方法が、その根拠地となる港を叩くことであった。 日露戦争以前は、敵の根拠地となる港を封鎖・占領することが海軍の作戦行動の多くを占めていた。日露戦争の旅順軍港の戦いは、その代表例である。 しかし、第一次世界大戦の頃になると、敵の港を直接封鎖するのは機雷などの兵器の発達で危険が大きくなり(日露戦争の時点でも、封鎖中だった日本軍の戦艦2隻が相次いで機雷で失われている)戦艦を含む主力艦隊は、敵艦隊の出撃に合わせてこちらも出撃する、という風になってきた。 かわりに、活躍するようになったのが、潜水艦と、通商破壊用の商船改造型巡洋艦、いわゆる特設巡洋艦である。これらの船は、潜水して、あるいは商船に擬装してこっそりと敵の警戒網をぬけて外洋に出、敵の商船を狙ったのである。 第二次世界大戦では、これに航空機と、航空機や潜水艦がばらまく機雷が含まれるようになる。日本海軍はそうでなくとも補給路を維持するための商船の数が足りていなかったが、戦いが激しくなるにつれ、潜水艦と航空機の攻撃によって、いよいよ致命的に物資不足へと追い込まれることになる。 なお、補給艦というのは数があればいいというものではなく、ガダルカナル島の戦いでは、夜の闇に乗じて補給艦や駆逐艦に搭載した物資を島に届けるまではできても、海岸にごろごろ並べるまでが精一杯で、そこから内陸に輸送する手段がなく、昼間になってから空襲で焼かれたりしたそうである。港湾施設の重要性がよくわかるエピソードだ。

By |2014-04-22T13:10:48+09:005月 30th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(4) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(3)

●超ド級戦艦〈扶桑〉参戦 戦艦という言葉の響きには、魅惑的なものがある。 しかし、艦娘の元となった、第二次世界大戦で戦った「装甲が厚くて甲板の上に砲塔が乗っかっていて、でっかい」という戦艦は、軍艦の歴史の中では、それほど新しいものではなかったりする。 そもそも、全体が装甲に覆われた軍艦というものは、ナポレオンの頃には存在せず、その後のリンカーン大統領の南北戦争の頃になって、ようやくそれっぽいのが出てくるほどなのだ。 第二次世界大戦の頃は、現代的な戦艦というのは、まだ100年とたっていない新しい艦種だったのである。 そして、新しいがゆえに、進化も早い。 日露戦争の日本海海戦で戦艦が大活躍した翌年の1906年に進水した戦艦ドレッドノートも進化を加速した戦艦のひとつである。 効率的な砲戦能力と、有利な砲戦に必要な位置取り能力とを備え、従来型のあらゆる戦艦を時代遅れにしたとされるドレッドノートの登場で、戦艦は、「ドレッドノート前」と「ドレッドノート後」に分けられたのである。 ドレッドノートより古い設計の戦艦が、前ド級戦艦。 ドレッドノートと同じ設計の戦艦が、ド級戦艦。 そして、ドレッドノートより一段階進化した戦艦が、超ド級戦艦である。 超ド級戦艦よりもさらに一段階進化した戦艦を超々ド級戦艦と呼称することもあるが、ここまでくると訳が分からなくなるので、艦これ的にはド級と超ド級だけ押さえておけば良いだろう。 我が艦隊に配属された〈扶桑〉は、日本で建造された最初の超ド級戦艦である。 特徴はやはり、火力と防御力である。戦艦の進化は彼女以後も急ピッチで進むため、史実の彼女は鈍足で使い勝手が悪い戦艦となったが、艦これでは違う。 何しろ、艦これで提督(プレイヤー)が一番恐れるのは、自らが手塩にかけた艦娘が沈むことである。たとえ旧式であろうが、戦艦の装甲と耐久力は、提督(プレイヤー)にとってたいへん心強い。 さっそく扶桑は第1艦隊に配属され、敵の攻撃を引きつける盾役として大活躍するのである。「それって、損害担当艦ということですよね」 いや、そうだけど。そういう台詞をにこにこと笑いながら言わないでくれるかな〈名取・改〉!「だぶった駆逐艦娘(1レベル)、食べさせてくれたら黙っておいてあげます」 キミすでに装甲が40、雷装も60あるよね! ついつい食べさせちゃう(近代化改装すること)、俺も俺だけど!「そんなこといいから、撃っていい? ねえ、撃っていいよね? ねっ、ねっ」 いいから落ち着け〈足柄〉。あんたはパトレイバーの太田か。なんでそんなに残念系美人なんだ。●空母〈赤城〉登場! そして大破! 「敵空母を撃沈せよ!」というミッションが出現した。 すでに、敵空母は何隻も沈めており、今さらなんだろうと思ってかる~く実行してみると、空母〈赤城〉が手に入った。 今まで空母を手に入れようとして大量に消費した資源は、いったいなんだったんだ、と呆れるほどにあっさりと。 第二次世界大戦で、海の主力となった空母。21世紀の現代では航空機の航続距離が伸びたおかげで、かつてほどの神通力はなくなったが、今も空母を持つことを、一等海軍のステータスとする風潮は根強い。 なぜ空母は強いか。それは砲撃や魚雷に対する圧倒的なアウトレンジ能力である。 戦艦の砲撃戦の射程は、せいぜいが30km。30km向こうに大砲の弾を届かせることを考えると、それでもすごいものだが、相手も戦艦がいれば、それは互いに撃たれることが前提となる距離だ。 だが、空母は違う。空母の間合いは搭載した航空機の航続距離だ。艦これではおなじみの九九式艦上爆撃機の行動半径は500kmである。一度、敵の空母に発見されてしまえば、この500kmから30kmまでの間は、空母艦載機に殴られほうだいになってしまうのである。悪天候や夜の闇に乗じるにしても、そうそう詰められる間合いではない。太平洋戦争の戦いが、空母中心になったのは、このためだ。 だから、この時代の海戦は、敵味方に空母があれば、狙うのはまず敵の空母となる。空母がいなくなった敵は、一方的に空襲されるのがいやなら、逃げるしかなくなるからだ。 もちろん、史実通りではWEBゲームにならないので、艦これでは、空母はそれほど一方的な存在にはなっていない。一方的な空襲は最初の1回だけで、それが終われば、空母は敵の砲撃の間合いへと入れられてしまう。空襲は可能だが、砲撃の対象ともなるのだ。 それが、どのような影響をもたらすかは〈赤城〉が旗艦となった最初の戦いですぐに明らかになった。 敵巡洋艦の砲撃を受けた〈赤城〉が、いきなりクリティカルで中破の判定を受けたのである。そしてもう一撃。たちまち耐久力のゲージが真っ赤になる。いくらなんでも、呆れるほどの運のなさである。 這々の体で港に戻ってきたが、ここで衝撃の事実が明らかになる。 赤城の修理の見積もりをとったところ、えらい数の資源が必要とされたのだ。 もちろん、そんな資源はない。 地道に艦隊護衛任務をこなしつつ、資源がたまるのを待つ。 そしてようよう、資源がたまった頃。「あの……提督。私の修理、そろそろの予定では?」 すまんな〈赤城〉。〈扶桑〉が魚雷を受けて損傷したので、そっちに資源を回す。「いえ、いいんです。私、その……いつまでも待ってますから」 だが、それから数日。 〈赤城〉はボロボロの姿のまま、ドッグの外に係留され続けたのである。 その間、艦隊の航空戦力の要として大活躍を続けたのが軽空母〈祥鳳〉だった。 最前線で戦い続けるから、あっというまにレベルが上昇。気が付けば〈祥鳳・改〉となっていて、搭載機数も48に上昇。主力は新型の彗星爆撃機である。長く問題であった装甲も40になり〈赤城〉に迫る勢いだ。 後方支援能力という身の丈にあったリーズナブルさというのは、兵器にとって大事だなぁ、とつくづく感じるゲームである。

By |2014-04-22T13:09:05+09:005月 28th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(3) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(2)

●遠征任務(わけても海上護衛任務)の重要性について 艦これの面白いところに、後方支援の重要性がある。 かつての太平洋戦争において、日本海軍は序盤でこそハワイで真珠湾したり、南太平洋にまで進出したり、それなりの活躍をみせたが戦争が進むにつれて、精細を欠いていく。 その原因として、ミッドウェー海戦の敗北や、ガダルカナルでの消耗がよくあげられるが、空母が沈んだり、航空機や熟練パイロットが失われたことは、痛くはあっても致命傷ではない。 日本海軍が、ぱっとしなくなった最大の理由は、艦隊や航空部隊を前線に送り出し、彼らに実力を発揮させるための補給や整備を整えるという、後方支援能力の貧弱さにある。 対するアメリカ海軍については、有坂純さんが『歴史群像アーカイブ3』所収の『怒涛の米軍物量戦』で書かれているが、守勢ではなく、攻勢に出た戦争後半における後方支援能力の高さには瞠目すべきものがある。フィリピン侵攻作戦において、アメリカ海軍は第3艦隊に空母8隻、軽空母8隻を編成したが、こいつらが大量に消費する燃料は、タンカーでどんどん後方から送り出された上、給油艦34隻、護衛空母11隻などでなる海上兵站戦務群が洋上給油ステーションとなって前線近くまで進出し、腹を空かせた空母に燃料を供給し続けたのである。 このあたりの、「無駄になってもいいから、大量の物資を途切れることなく送り出し続ける」アメリカ軍の兵站センスはたいしたものである。同時に、このセンスは、いらなくなった物資をどんどら捨てたり爆破して処分したりして平然とできる人や組織でなくては、なかなか身に付くまいとも思う。対して日本的な美意識はやはりカンバン方式に代表される、無駄を削ぎ落として効率を追求するところにあるように思う。 閑話休題。艦これに話を戻す。 艦これでも、艦隊が充実してくると兵站がネックになってくる。出撃して損傷した艦艇が、ドックに順番待ちの長い列を作り、資源がなくなったので、出撃できない艦隊が暇そうに港でちゃぷちゃぷ水遊びをしている風景は、艦これを遊んでいる人であればおなじみであろう。 もちろん、WEBゲームであるからには課金をすることで足りない資源を何とかする手はある。ドッグも、課金して数を増やすことが可能だ。このあたりの感覚も、史実っぽさが出ていて、なかなかに面白い。 しかし、多くの場合、兵站を支えるのは遠征(おつかい)任務である。中でも海上護衛任務は、そこそこの難易度・時間で、燃料200&弾薬200を補給してくれるので、艦隊の生命線となっている。 だが、第1艦隊はこの遠征任務に参加できない。これはなんとも無念な話で、常に物資不足に泣いている我が海軍としては、第1艦隊も海上護衛任務に投入したいのが本音だ。 というか、艦隊決戦とかいらないよね。 検索したところ、遠征任務を担当できる第3艦隊が運用できるようになるのは、川内型軽巡洋艦3隻がそろう任務を達成したら、ということらしい。 〈神通〉と〈那珂〉の2隻は、ちょくちょく出現しているので艦隊にそろえているが、いつまでたっても〈川内〉が登場しない。早くこいー。●南西諸島防衛戦~敵機動部隊を撃滅せよ! 遠征艦隊を海上護衛任務に送り出し、物資をためる。 物資がたまったら出撃し、経験点と艦娘を獲得する。 すでに同じ艦がいる艦娘は、見なかったことにして廃棄処分にし、物資をためる。あ、その魚雷発射管と12.7cm連装砲は剥いておけ。使えるからな。 これを繰り返しているうちに、だんだんと主力艦隊の陣容が整ってきた。 旗艦は我が艦隊初の空母〈祥鳳〉である。戦闘機は相変わらず搭載せず、九九式艦爆と、九七式艦攻が主力である。よく命中させるので常にきらきらモード(高揚状態)にあり、テンションも高い。脆いが、修理にさほど手間がかからない。まことにお手軽な、いわゆるチョロイン枠。 護衛部隊の主力は、これまた我が艦隊初の重巡洋艦〈足柄〉である。〈足柄〉は史実ではイギリス海軍から「飢えた狼」とまで評された艦であり、黙っていれば、すらりとしたプロポーションのモデル体型な美人さん。だが口を開くと「飢えた狼」どころか「血に飢えた狼」になる。いいから落ち着け。美人なのにヒロインになれない枠。 艦隊のまとめ役として重宝するのが、初期から長く旗艦を続けて気が付けばレベル20越えで酸素魚雷搭載艦となった〈名取(改)〉である。〈祥鳳〉の空襲、〈足柄〉の砲撃で撃ちもらした敵艦を、魚雷攻撃や夜襲で、こっそり後ろから忍び寄って刺し殺す。どうみてもヤンデレ枠。 これら頼もしすぎる3隻を中核に、マップ1-4「南西諸島防衛戦」に挑むわけであるが……制空能力が足りない。 マップ1-4「南西諸島防衛戦」をクリアするには、マップボスである敵機動部隊を撃破する必要があるのだが、この艦隊には正規空母が含まれる。 戦闘機を搭載していない〈祥鳳〉では、敵艦隊にたどりつく前に搭載機をばたばた落とされてしまい、戦力が半減してしまうのだ。かといって、空母なしではつらい。 もう1隻、どうしても空母が欲しい。 そんな中で建造されたのが、軽空母〈隼鷹〉である。 同じ軽空母だが、搭載機数は〈祥鳳〉の30機に対して〈隼鷹〉は58機。 また、最初から戦闘機を搭載しているのだが……九六式艦上戦闘機である。ちと古い。 仕方ないので、慣熟航海(レベル上げ)を繰り返しながら装備品を作ってみる。 運良く、さほど失敗を繰り返すことなく零式艦上戦闘機21型、名高き零戦が完成する。ありがとう、庵野監督! こうして軽空母〈祥鳳〉〈隼鷹〉、重巡洋艦〈足柄〉、軽巡洋艦〈名取(改)〉に、「なのです」駆逐艦〈電〉、「ボクっ娘」駆逐艦〈時雨〉を加えた我が第1艦隊は、幾度かマップ1-4「南西諸島防衛戦」に挑み、ついに敵艦隊を退けたのである。 そして登場したのは……なんと戦艦〈扶桑〉であった。 ついに本当の意味での主力艦、超ド級戦艦が我が艦隊に加わったのである。(続く)

By |2014-04-22T13:05:58+09:005月 25th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(2) はコメントを受け付けていません

アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(1)

ツイッター上で、フォローしている方々がやたらとプレイしている、WEBゲーム『艦隊これくしょん、通称『艦これ』を遊んでみましたので、その日誌を。 ●『艦隊これくしょん』とは? 旧日本海軍の艦艇をコレクションして、その中から6隻を艦隊に編成して出撃させ、敵と戦って戦果をあげていくゲームです。 最初は、駆逐艦などの小型軽量艦艇(弱い)が中心ですが、だんだんと戦艦などの大型艦艇(強い)が使えるようになります。 DMM公式サイトはこちら ●ゲーム開始から~水雷戦隊結成 最初に、駆逐艦〈吹雪〉を手に入れる。 とにかく何をやればいいかは分かるが、何をやれば得になるか、損になるかの判断基準がないので画面上にある『任務』をひとつずつこなしていく。 ・艦隊を編成したり ・艦隊を出撃させたり ・他のプレイヤーの艦隊と演習をしたり ・損傷した艦艇の修理や新造艦の建造をしたり  まず『任務』欄をクリックし、次に実行し、任務を『達成』ボタンを押したら資源や艦がもらえる、という仕組みである。実行してから『任務』をクリックしても、一部をのぞいてダメである。  そうこうしているうちに、軽巡洋艦と駆逐艦の数が増えてくる。  この時期の艦隊編成は、軽巡洋艦〈名取〉を旗艦に+1隻軽巡洋艦、4隻駆逐艦編成であった。旗艦には命中ボーナスでもつくのか、〈名取〉はもうダメだダメだと言うくせに、よく当てる。 しかし、いつまでたっても軽巡洋艦よりも大きな艦艇がやってこない。 これは自分で作るしかないのか、と資源を消費して艦艇を建造してみるが、ことごとく駆逐艦と軽巡洋艦である。どうも、資源を100ずつとか200ずつバランスよくばらまいてはいかんようだ。 そこで鉄と弾薬を300消費して、後はそのままにしたら、駆逐艦だった。 腹いせにその場でスクラップにする。鉄300使って鉄7かよ、ちっ。 ●敵空母出現!  などとやっていると、敵に軽空母がでてきた。 現実の海戦がそうであったように、このゲームでも空を制するものが強い。 海戦の流れは、偵察の後、まず空母機動部隊の空襲からスタートし、その後で砲撃戦(ときどき空襲)があり、締めに魚雷を発射する。遠距離、中距離、近距 離の順番である。魚雷は、駆逐艦や巡洋艦が発射できるが、それまでに中破以上の損害を受けていると、魚雷戦は仕掛けられない。  魚雷戦というのは、位置取りである。現代のミサイルと違い、当時の魚雷は発射するとまっすぐ進むだけなので、ちゃんと良い位置について、しかも距離は肉薄していないと魚雷は当たらない。損傷を受けていれば、速度が落ちたりして位置取りができないのだ。 その後、プレイヤーが望めば夜戦を挑むことができる。夜戦では航空機は使用できない。敵に空母がいれば、ここで一方的に攻撃することも可能だ。 しかし、そうは言っても空母の空襲は先手を取ってくるので痛い。かなり運が作用するが、小型艦であれば一発くらっただけで中破大破はざらであり、こうなれば、魚雷を撃つこともできずに殴られまくることとなる。 敵に空母がでてきたのも痛いが、重巡洋艦が出てきたのも痛い。 軽巡洋艦と重巡洋艦という切り分けは、分類的にはあまり意味のあることではない。ワシントン軍縮条約のからみで、戦艦などの大型艦をほいほい作るわけに はいかなくなったので、ぎりぎり条約に引っかからないサイズの巡洋艦を主力艦として使用しようとしたのが、重巡洋艦である。 重巡洋艦は何とかサイズを押さえようとしたせいで、バランスはちょっと悪くなったが、それでも主力艦を目指しただけあって、砲撃のパンチ力は従来型の巡洋艦、つまり軽巡洋艦よりもでかい。装甲も軽巡洋艦に比べるとあるので、これまたタフだ。 小型艦艇しかないこちらが頼りにできるのは魚雷だけだ。  駆逐艦や軽巡洋艦から砲塔をおろして代わりに廃棄処分にした他の艦の魚雷発射管を山盛り搭 載して出撃させたところ、肉を斬らせて骨を断ったり、骨を斬らせて骨を断つ獅子奮迅の戦いぶりをみせ、勝率はそこそこ上がった。 しかし、鎮守府に帰還してくる艦隊は毎回ボロボロである。修理しようにも、修理ドッグは2カ所しかなく、順番待ちの長い行列ばかりが伸びてくる。とはい え、建造したり戦闘で獲得するのもやはり、小型艦ばかりなので、交代要員はいくらでもいる。〈綾波〉など4番艦までいる。まさに「私が死んでも代わりはい るもの」である。 ●ついに空母建造、その名は〈千代田〉……いや、お前違うだろ!  だが、このやり方は私もストレスがたまるが、艦隊の女の子=艦娘からもえらく不評であった。いい加減に大型艦を導入しろというのである。  とうとう、艦娘を代表して〈名取〉が目に涙を浮かべて抗議してきた。他に大型艦がいないので、ひたすら旗艦として働かせてきたせいでいつの間にか、20 レベルである。頭上に高々と酸素魚雷を持ち上げ、「提督を殺して私も死にます」などと言われては、私としても心を入れ替える他ない。 しょうがないので、空母を導入することにした。鉄と弾薬と燃料を300ずつにして、ボーキサイトを500投入である。ひとまずは軽空母を造って、防空艦にしようと考えたのだ。  そして登場したのは……〈千代田〉である。 いやいや、水上機母艦だろ、お前! 空母じゃないだろ! 装備を調べてみたら、高角砲と水上偵察機が12機である。 確かに、12機というのはそれなりの数であるが、搭載してるのが水上偵察機ではどうしようもない。母艦そのもにも攻撃力はない。これはダメかとがっかりしたが、ひとまず〈名取〉と組んで戦場に送り出してみる。 そしたらこれが、意外な大活躍。いや、大というほどではないが中活躍。 まず、偵察能力が高いので、敵を発見し、命中率、回避率が(心持ち)よくなる。が、この(心持ち)よくなるのが、小型艦艇中心の我が艦隊ではけっこう心 強い。敵の攻撃が当たらなくなってきたのだ。毎回、煙をあげながら無事な味方艦に曳航されてよろばうように港に戻り、しかも、ドッグが埋まってるものだか ら港でボロボロの姿をさらしていた艦娘たちの姿が、どんどん減っていったのだ。  また、砲撃戦での偵察攻撃はどうも特殊攻撃扱いになるようで、時に魚雷命中並のダメージをたたきだす。 いけるいける。これはいける。 調子に乗った私は期間限定イベントマップ『敵泊地に突入せよ』に〈名取〉と〈千代田〉の艦隊を送り出した。 数日後、ボロボロになった艦隊が戻ってきた。 艦娘の顔は一様に暗く、その中に〈千代田〉の姿はなかった。 [...]

By |2017-01-14T18:16:05+09:005月 25th, 2013|Categories: アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌|Tags: |アカガネダイ提督の『艦隊これくしょん』日誌(1) はコメントを受け付けていません