アルシャードセイヴァーRPGで、GMにとって難点のひとつと思われるボスのデータ。
そこで今回は、アルシャードのボスにどれぐらいの強さが必要なのかを逆算したものを掲載します。
あくまで「10レベル以下のPC3~5名とバランスよく戦闘できる」程度の数値を示したものです。
もちろん、細かいデータはボスのイメージや望ましい戦闘の展開によって変化させるよう、お願いします。
▼レベル
:PCレベル×3~5程度が妥当か。
▼能力基本値
:3の倍数程度で適当に。特技で参照する場合もあるので、低レベルPCを相手にするなら、20以下に抑えるのがベターか。
▼【命中値】【魔導値】
:使用する方は[5~7+PCレベル]程度? 使用しない方は、[4+PCレベルの半分]程度か。
【回避値】あるいは【抗魔値】をかなり高くしているPCなら防御できる程度が理想です。
▼【回避値】【抗魔値】
:[3+PCレベルの半分]程度。
PCが3を振り、GMが11を降っても命中するようでは、いくらなんでも手加減しすぎです。
PCの目が悪ければ五分五分で避けれる、程度が理想?
ボスに「物理型」「魔法型」のイメージがあれば、得意な方を1~2程度高くしてもいいでしょう。。
▼行動値
:[10+PCレベルの半分]程度。
PCの行動値は1レベルあたり0.5~1程度上昇します。
「行動値を高くすることに重点を置いている」PCだけは先に行動できる程度が理想です。
▼HP
:[100+({PCレベル×7+10}×PC人数)]程度か。
おおよそルールブックの記述どおり、2~3ラウンド耐えられる値に調整してください。
PCの加護もちゃんと考慮すること。
▼MP
:[10+PCレベル×10]程度?
永遠になくならないというデータでもよいし、3~4回ほどの行動で全力の攻撃ができなくなるぐらいに調整してもよい。
▼攻撃力
:実ダメージが[10+(PCレベル×7)]程度(ダメージロールのダイスを含めた修正)。
PCは1レベルにつきHPが5~8程度上昇する。
この程度のダメージを出すことができれば、
・アタッカーは一撃では倒せない
・エンチャンターはデータや出目次第で倒せる
・キャスターはまず確実に倒せる
という結果を導けるはず。
斬/刺/殴の場合はこれに+(PCレベル)程度の修正。炎/氷/雷の場合は+(PCレベルの半分)程度。光/闇の場合は修正なし。
範囲攻撃をするなら、-3~5程度の修正をつけたほうがいいかも。
▼防御修正
:〈斬〉/〈刺〉/〈殴〉≧〈炎〉/〈氷〉/〈雷〉≧〈光〉/〈闇〉になるようにしたほうがよい。
細かい数値はイメージを優先するべきだが、〈神〉属性の価値を高めるためにも、〈斬〉/〈刺〉/〈殴〉の防御修正は3以上は欲しい。
▼取り巻き
:いなくてもいいが、PCと同レベルのモブなどが2~6体程度いると戦闘が引き締まるかもしれない。
▼加護
難易度を低くするなら、[PC人数×2]、 高くするなら、[PC人数×3]。
間を取って[PC人数×2.5]くらいが一般的な難易度か?
《トール》と《ヘル》:合計で、想定している戦闘のラウンド数(2~3)だけ持つと良いだろう。ボスの攻撃には全部使っていくぐらいのつもりで。
《オーディン》:あまり多く持ちすぎるとプレイヤーが発動させたい加護を打ち消してしまう可能性があるので、1つか2つにとどめると良いでしょう。「その加護を使われると危ない!」という感じを出しながら宣言すると盛り上がります。
《ヘイムダル》:命中させたい攻撃を成立させるために一つ持っておくといいでしょう。
《エーギル》《バルドル》:攻撃を成立させるためや取り巻きを有効に使うために用意しておくといいでしょう。
《タケミカヅチ》《ニョルド》《アカラナータ》は自分の行動を使わずにダメージを与えられるので、1~2つほど持っておくといいでしょう。
《ブラギ》:PCの戦術に対応するため、1~2個持っているといいだろう。
《マリーシ》《ヘルモード》《ティール》:使うとBOSSが追い詰められていることを演出できますが、あまり多く持つことは推奨しません。特に、《ティール》は扱いに注意するべきでしょう。
《ネルガル》:一回の攻撃の価値が激変するため、二つ以上所持することはあまり推奨しません。
《ミューズ》:ボスはどうしてもPCよりも行動回数が少なくなるので、持たせておきたい加護のひとつ。「1ラウンドに1回使用できる」と書かれた特技は意外と多いので注意すること。自分自身には使えないことに注意。
《フツノミタマ》:特にHPの高いPCを狙うときに有効。また、どれだけダメージを与えたかをプレイヤーに伝えることができます。「この攻撃は当たるとやばいぞ!」という印象にもできますよ。
《スィン》:BOSSの演出に有効なら持たせるといいでしょう。
《イドゥン》《ガイア》:特殊なシチュエーションを想定しているのでなければ、BOSSには持たせない方がいいでしょう。
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