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Monthly Archives: 6月 2014

ROGM回顧録12 ブラックホール浄化作戦

 理論上は、キャンプを「兵糧攻め」にすることは可能である。  キャンプに詰め込まれた兵士は食糧を消費する。食糧は農場という施設で生産されるが、食糧生産量を超える兵士が詰まっていると農場以外の施設を建設することができなくな […]

狐狸狐狸 弐

 僕が少年時代を過ごした家の、すぐ傍の山には狸が棲んでいた。  我が家の猫たちにとっては、餌を横取りする招かれざる隣人であったが、この世の中では生きていくのも厳しかろうと僕らは見て見ぬふりをすることにしていた。  ある年 […]

狐狸狐狸 壱

 もうかれこれ二十年ほども前の話になる。  陰暦四月の初め、父と共に僕は丹沢山中にわけいり、頂を目指していた。春霞む卯月の頃と言っても桜並木に花は無く、見渡す限り芽吹いたばかりの葉が淡く緑色に茂っていた。  山頂も間近と […]

ROGM回顧録11 戦場の黒い霧事件

 勝った勝ったと浮かれてばかりもいられない。  この頃の教国にはひとつ、頭を悩ませる問題があった。

ROGM回顧録10 眠れない狼たち

「我南部戦線ニテ敵主力部隊ヲ殲滅セリ」

ROGM回顧録09 群狼作戦

 群狼作戦は第二次世界大戦でドイツの潜水艦(Uボート)が使用した戦術で(*1)、後にアメリカ海軍でもパクっ取り入れられたため「ウルフ・パック・タクティクス(Wolf Pack Tactics)」とも呼ばれる。

ROGM回顧録08 教国が得たもの

 攻撃をキャンセルすると、その部隊は所属キャンプに帰還するまで操作不能になる。攻撃側が手を控えるということは、防衛側に援軍が到着するまでの時間的余裕を与えることになる。  おそらくこの日はじめて、共和国軍はミスを犯した。

ROGM回顧録07 死体は情報を持ち帰らない

 ごく当然の結果として、守備隊は全滅した。

ROGM回顧録06 自軍の4倍の敵と殴り合う

 午前9時38分、僕のラスダン隣接キャンプに「被攻撃4」の表示が点った。防衛側のキャンプから分かるのは攻撃者の数と攻撃開始地点、到着予定時刻のみ。  最も早い“着弾”予定時刻は19分後。20分後にさらにもう一部隊。少し間 […]

ROGM回顧録05 数千の命が一瞬で失われる

 ここで少し退屈な話をしなければならない。  このゲームが陣取りゲームであることは既に述べたが、敵国の支配下にあるセルを奪い取るには戦闘で勝利する必要がある。