ROGM回顧録09 群狼作戦
群狼作戦は第二次世界大戦でドイツの潜水艦(Uボート)が使用した戦術で(*1)、後にアメリカ海軍でもパクっ取り入れられたため「ウルフ・パック・タクティクス(Wolf Pack Tactics)」とも呼ばれる。 […] «ROGM回顧録09 群狼作戦»
群狼作戦は第二次世界大戦でドイツの潜水艦(Uボート)が使用した戦術で(*1)、後にアメリカ海軍でもパクっ取り入れられたため「ウルフ・パック・タクティクス(Wolf Pack Tactics)」とも呼ばれる。 […] «ROGM回顧録09 群狼作戦»
攻撃をキャンセルすると、その部隊は所属キャンプに帰還するまで操作不能になる。攻撃側が手を控えるということは、防衛側に援軍が到着するまでの時間的余裕を与えることになる。 おそらくこの日はじめて、共和国軍はミスを犯した。 […] «ROGM回顧録08 教国が得たもの»
ごく当然の結果として、守備隊は全滅した。 […] «ROGM回顧録07 死体は情報を持ち帰らない»
午前9時38分、僕のラスダン隣接キャンプに「被攻撃4」の表示が点った。防衛側のキャンプから分かるのは攻撃者の数と攻撃開始地点、到着予定時刻のみ。 最も早い“着弾”予定時刻は19分後。20分後にさらにもう一部隊。少し間をあけて1時間後に2部隊が襲来していた。間髪を入れず国別チャットで援軍要請を行う。 […] «ROGM回顧録06 自軍の4倍の敵と殴り合う»
ここで少し退屈な話をしなければならない。 このゲームが陣取りゲームであることは既に述べたが、敵国の支配下にあるセルを奪い取るには戦闘で勝利する必要がある。 […] «ROGM回顧録05 数千の命が一瞬で失われる»
異世界のマップには、中央付近3箇所に謎のオブジェクトがある。「????」などと意味ありげな名前がついていて、直接の元ネタになったゲーム(*1)ではこれが「ラストダンジョン(ラスダン)」とされていた。 […] «ROGM回顧録04 彼らはあらゆる努力をしたはずだ»
僕のリアルの友人たちはサーバーも所属国家も別々だったため、お互いに軍事機密には触れない範囲で情報交換をしていた――とはいえ、いわゆる「対人層」と呼ばれるグループに所属していたのは僕だけだったが。 […] «ROGM回顧録03 本当に狂信者の群れだった»
このゲームは異世界マップ上で四角の「セル」を取り合う陣取り合戦である。具体的な勝利条件はまた別にあるのだが、サービス開始当初は明かされず、僕らは漠然と「陣取りゲームである」という認識でいた。 […] «ROGM回顧録02 人数差による「力負け」»
――今でも午前四時に目を覚ます。 あの頃、僕は確かに“異世界”にいた。 ** 「教皇聖下に栄光あれ」 ラグナロクオンライン ギルドマスターズ その地は「異世界」とだけ呼ばれている。僕らが世界に名前を付けないように、彼らは異世界に名前を付けなかった。世界樹たるトネリコに守られたその地に僕が降り立ったのは、2011年晩秋のこと。 […] «ROGM回顧録01 教皇聖下に栄光あれ»
辺境の開拓村にひとりの君主(PC1)がいる。 村の住人は30家族、およそ100人。 辺境領においても、取るに足らぬ規模の村だ。 だが、この開拓村のすぐ近くにある魔境の存在が、そこで産出する産物の価値が、開拓村に周辺領主の注目を集める。 鋼鉄郷(スティールカントリー)。 異界から来た投影体が闊歩し、この世界では手に入らない貴重な鉱物や物品が手に入る魔境である。 開拓村に身を寄せる投影体(PC3)もまた、そのひとりだ。 開拓村を拠点とし、鋼鉄郷からの産物を独占すれば、その君主の国は膨大な富と強大な軍事力を手に入れることになる。 開拓村を狙える位置にある領主はふたりいる。 ひとりは、東のバリスタ男爵。 もうひとりは、西のデストリア伯爵だ。 バリスタ男爵は、己の野心のため。 デストリア伯爵は、傾いた財政を立て直すため。 それぞれ、開拓村と鋼鉄郷を手にする理由があった。 そして、その様子をじっとうかがう、第三の集団がいる。 パンドラと呼ばれる、秘密結社だ。 彼らもまた、何かを求めてこの地へとやってきた。 グランクレストRPGキャンペーン 『鋼鉄郷の黒騎士』 混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に至れ。 ===PCの所属、立場===PC1:開拓村の領主(固定)PC2:バリスタ男爵の部下(変更可)PC3:鋼鉄郷から来た投影体(固定)PC4:PC2の知人・親族(変更可)※素案ではPC1はバリスタ男爵に従属していることにしてありますが、デストリア伯爵側、あるいは独立領主でもかまいません。※PC1が独立領主の場合、PC2とPC4も、男爵の部下ではなくPC1の協力者という形になります。PC2/PC4がロードの場合、もうひとつ開拓村を作って、そこの独立領主という形でも良いでしょう。===キャンペーンの流れ=== 4~5回くらいのキャンペーンを想定しています。 バリスタ男爵と、デストリア伯爵の対立に、パンドラがいろいろ陰謀を仕掛けて状況をさらに悪化させます。 PCはその中で、基本的にパンドラと対立する形になります。 パンドラとの対立の流れで、バリスタ男爵やデストリア伯爵と敵対することがあります。 男爵や伯爵の家臣を選んだ場合、PC2やPC4は、板挟みになる危険があります。
この作品は投稿したため、削除いたしました。ご了承ください。 あいざわゆう
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Twitterの話題に乗っかって、「兵糧攻めに対するゴブリンのリアクション表」を作りました。 ファンタジー系のゲームなら、なんでも使えると思います。 PDFでダウンロードして自由に使ってください。 ダウンロード 制作者を偽らないようお願いします。 […] «【TRPG】兵糧攻めに対するゴブリンのリアクション表»
「騎士団を3つに分けるだと? 冗談は休み休み言え」 「冗談ではありません。たとえ1/3の戦力であっても騎兵突撃にまで持ち込めればこちらは勝てますが、騎士団がひとかたまりになっていては騎兵突撃をさせてもらえない可能性があります」 「1/3の戦力で勝てるのであれば、その三倍の戦力になればより勝利は盤石になろう。貴様の言っていること無茶苦茶だ」 「我々の思っている騎士団と、反乱軍の騎馬隊は戦術運用思想がまったく異なります。重装騎兵の突撃で歩兵を蹂躙するのが我々の騎士団なら、向こうの騎馬隊は馬の機動力で戦術的に優位な場所に常に移動し続ける弓兵です」 「ふん、反乱軍の貧弱な弓などおそるるに足らんわ。話にならんな、下がれ」 「しかし……」 「下がれと言っている」 ----- 「いかがでした?」 「話が通じないな。騎兵突撃は無敵だと思っているようだ」 「突撃できれば最強なのは間違いないでしょう」 「まあ、敵のいる場所に突撃できればな。それより、やつらの別動隊の動きはどうなっている?」 「はい、隊長の予想通り近くの森に分散して伏せているようです」 地図を広げる。 「やはりか……。ということは、騎士団は山沿いに誘導する気だな。まずいな、今の配置ではうちの部隊がたどり着く前に指揮所が落とされる」 「どうしますか?」 「仕方がない、卿に恩を売るのはあきらめよう。奇襲部隊が逃げるところに待ち構えて、向こうの親玉を叩くぞ」 ----- 戦が始まる。反乱軍の騎馬隊は散開して騎兵を薄く広く取り囲み弓を射かけながらじりじりと後退していく。 弓による攻撃の大半は重装の鎧に弾かれ大した騎士団は被害は受けないが、散開する敵に対して標的を定めかね、動きあぐねている。焦れた騎士団がとりあえず中央に突撃をかけるも、反乱軍騎馬隊は散開して逃げ、また一定の距離をもって包囲を再開する。 それを繰り返しているうちに、騎士団はどんどん奥におびき出されてしまい、随伴の重装歩兵も弓によって少なからぬ被害を受ける。 十分に騎士団が指揮所から離れたタイミングを見計らって、森に伏せていた精鋭ゲリラ部隊が指揮所へ奇襲。 奇襲の報を受けて騎士団が踵を返すが、置いてけぼりにした後続の歩兵と交錯し思うように動きが取れない。そこへ反乱軍の騎馬隊が弓で追い打ちをかけ、騎士団も少なくないダメージを受けてしまう。 騎士団がもたもたしている間に奇襲は成功し、卿は混乱の中打ち取られる。目的を達した反乱軍は即座に撤退を開始、散り散りになって森へ逃げ込もうとする。 主人公の部隊は指揮所に駆けつけず、全速力で反乱軍の退路に回り込む。フクロウの使い魔により散り散りに逃げた中から反乱軍指導者を素早く見つけ出し、捕縛に成功。 かくして、反乱軍は戦術的には勝利するも、首謀者を失う。後日、捕縛した首謀者から聞き出したという体で主人公がリークした情報を元に、かたき討ちに燃える騎士団が反乱軍の拠点を襲撃、壊滅させて反乱鎮圧に成功する。 ---- 「貴様がガターか」 「そうだ。いくつか聞きたいことがある」 「ふん、仲間の情報か……。死んでも話すか」 「それについては、別に貴公の口から聞き出すつもりはない。○○山中の廃棄砦と支援している××村には近いうちに仇討ちに燃える騎士団長殿が直々に兵を率いて八つ当たりに行くだろうよ」 「な、なぜそれを……。いや、そこまでわかっていてなぜ……」 「俺にはそこまでの権限はないのでな。それよりも聞きたいのは、ルマエ領以外の場所での反乱軍との連携についてだ」 「!!」 「今の段階で反乱軍が表に出てきて戦う必要などなかったし、これまでは正面決戦を巧みに避けてきたはずだ。となると、戦いに勝つという実績が必要だったと考えるのが妥当だろうと思ってな。例えば、反乱軍が騎士団に勝利したという噂に合わせて各地でアジテーションをするとか、な」 「仮に連携していたとして、俺が言うとでも思っているのか」 「やはり貴公は頭が良いな。否定も肯定もしない。よろしい、では質問を変えよう。貴公が指揮を執らずとも反乱は起こると思うか?」 「ふん、しれたこと。この国の中に貴族連中に虐げられていない場所など存在せぬ。わしが立たずとも、遠くない将来、この国は足元から自壊するだろう」 「俺も同意見だ。だが農民が反乱を起こそうとも烏合の衆では街も落とせぬし、見せしめにひどい目に合うだけだろう。貴公のような鼻の利く戦術家が指揮をとらぬ限りはな」 「……何を考えている」 「もうしばらく時間が稼ぎたいのさ。俺がしがらみを断ち切ってこの国を見捨てられるだけの時間をな」
キミのその言葉を聞いた時。僕の心を覆い尽くしていた曇り空に、陽が差し込んで見えたんだ。 「……なんて言っても、あの子はきっと『良く分からない』って顔するだけだろうなあ」 それとも。 「セーンパイっ、おはようございまーす」 再び思索にふけろうとした僕の意識に割り込んだ、調子のいい声。 予想外の声に驚きつつも、どうにか返事をすることができた。 「お、おはよう。このタイミングで会うとは思わなかったな」 独り言を聞かれてはいなかったかと、若干声が引きつっているのが自分でも分かる。おそらくは、顔も。 「先輩の登校時間が少し早いだけです。私はときどき見かけてましたよ」 ややむくれた表情ながら、挨拶の時そのままの、明るい声。 どうやら気づかれてはいないらしい。 「なるほどね。で、その様子からすると結果は……」 「はい、先輩のおかげです」 「そっか。おめでとう」 「ありがとうございます」 そう言って丁寧にお辞儀をした彼女は、顔を上げるとそのまま僕を追い越して行ってしまった。 わざわざ挨拶してきたのはどうやら、お礼を言うためだったらしい。 同じ委員会だったよしみでの相談だったが、受けたからには上手くいってほしかった。 だから確かに、良かったとホッとする。 しかし。 「はぁ……」 「何を朝っぱらからため息なんぞ。どうしたっていうんだ、ハーレム男」 いつものやり取りのうちだが、イラッとするのは否めない。 「お前なあ」 「ん? 不満なら別の言い方でもいいぞ。イケメン、モテ男、慈善活動家。どれがいい?」 僕の実情はと言えば、どれでもない。 ただ、僕の所に相談にくる女の子が何人かいて、僕はそれに応えているだけに過ぎない。 「知ってるくせに」 「ため息つくくらいなら止めて置けって話さ。イイ人しすぎだと思うぜ、お前」 と言われたところで、僕が掌を返せるような人間だったらそもそもこんな事で悩んではいないだろう。 そう。僕の想い人が「相談にくる女の子の一人」だったとしても、僕の悩みは自業自得でしかないのだ。 「あ~ぁ……」 どうしてこうなったのか、と続ける気にもなれなかった。